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2013年5月7日火曜日

経営は何をすべきか? 1)いま理念が必要である 危機の試練から学ぶ

1930年以降で最大の景気後退は

⇒銀行危機でも、不動産ローン危機でもなく


⇒モラルの危機だった



彼らの失敗を私たち自身のモラルを少しばかり振り返るために活かそうではないか?


ではいったい何が起きたのか(リーマンショックの「話」だと思われる)


【低金利】

金利を「超」がつくほど低い水準まで引き下げた

中国の巨額な外貨準備も不動産担保証券の購入に充てられた


【証券化】

銀行は不動産ローンを束ねて 債務担保証券を組成

⇒リスクの高い融資を簿外へ移した

アメリカの不動産ローンの85%が証券化

⇒与信基準の緩和が目に余る状況に


【保険】

AIGなどの企業はデフォルト多発のリスクを甘く見積もっていた

CDS(クレジットデフォルトスワップ)の発行残高は世界で62兆ドルまで膨れあがった


【複雑さ】

複雑になりすぎた金融商品を投資家や格付け機関はリスクがどれだけなのか判断できなくなった

【信用倍率 レバレッジ】

巨額の借入によりポートフォリオを肥大化

大手投資銀行は 軒並みレバレッジ比率を30倍以上に


【偽り】

多くの借りてが決して返済できそうにもない額のローンを組んだ


【傲慢】

ウォール街の人びとは自分達の手腕を過大評価した

【近視眼】

リスクの判断に直近のトレンドデータをよりどころにしていた


【強欲】

サブプライムのビジネスに群がった人は多額の手数料収入を得ていた




教訓

・錬金術などはありはしない

・永続使用のないものはたいてい早晩ダメになる

・リスクとリターンは常に強い相関関係にある

・愚かさは伝染する 


資本主義が世界に恩恵をもたらしているのは間違いない事実

しかし、人間が人間である以上

コントロール不能に陥る可能性は今後も続くのだと思う

一人が倫理観で立て直そうと思っても

組織や、集団は一度動き出すと止めることが出来ない

もし、何か効果的な方法があるとすれば

ウォールストリート等の世界の金融街に戒めのための石碑でもたてるしかない





【おまけ】

連休を利用して 広島と松山(道後温泉)に行ってきた

⇒連休ということもあるが

どの街も活気づいていて、不況だったのかと思わせるほどだった。



1 件のコメント:

  1. >永続使用のないものはたいてい早晩ダメになる
    おっしゃるとおりですね!
    錬金術を考える時間があったら、仕事で悩むべきだと思います!

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