1)ハンニバル カルタゴに到着
ハンニバルがカルタゴに到着した。到着したハンニバルは、講和の交渉期間中にもかかわらず、ローマに対する戦闘を開始した。
これを知ったスキピオは、バグラダス川流域言ったを襲撃して、カルタゴから切り離した。
その後ハンニバルはザマに進軍した。
2)ザマの戦い
ザマでの戦いでは、両軍4万人の兵士を繰り出したが最終的にローマが勝利した。
3)講和条件
講和交渉の結果
休戦協定を破ったための賠償金の支払い
ローマの人質の釈放
カルタゴに駐留するローマ軍の給与及び食料の費用の支払
カルタゴがアフリカの外で戦いをすることを禁止
事実上、カルタゴはローマに従属する同盟国の地位へとなり下がった。
カルタゴの地中海国家としての存在に終止符が打たれた。
しかもカルタゴには自国の将来の攻撃に対してローマから何の安全の保障も与えられなかった。
カルタゴはすべての軍船を引渡し、すべての捕虜を返還し、1万タレントの賠償金を50年の年賦で支払うことに同意した。
交換条件としてローマは150日以内にアフリカから撤退することに同意した。
結論
著者はローマの勝利について次のように分析している
勝利の要因
1)勝利を得るために自らの犠牲を厭わない傾向
2)粘り強さ
3)市民軍の軍律の厳しさと動員可能な兵士の数
(ローマの家父長的な部族社会において形成された)
4)現実的で慎重な態度
5)同盟国の忠誠心を維持するためのローマの復讐心の強さ
戦略の形成とう題名から、戦略についての詳細な記述があるのかと期待していたが、実際は史実の羅列になっていた。
内容的にまとめるところがなく、だらだらと毎日いかいちえるうちに25回にもなってしまった。
この本の中では、戦いに関する詳細な記述はほとんどないが、その実際は数行で書き表すことのできない中身がきっとあるのだと思う。
自分はローマに興味を持ち始めたのは 塩野七生の「ローマ人の物語」を読んだことがきっかけだった。
読み物としても、戦略を考えるうえでも今回の本よりはるかに内容が豊かで濃く、面白く史実に忠実に解説しているのでおすすめです。
次回からは「売れるデザインのしくみ」 著者はウジトモコ
【おまけ】
立川談志が亡くなった。お笑い界にとって神のような存在だった。
あのツービートも爆笑問題も談志に認められて世の中にでてきた。
独特の毒舌とやさしさ、ひとなつっこさ、と悲しさの裏には、天才である故の孤独感があったのではないか?
その天才が極めた古典落語という世界、時間ができらたCDを買ってゆっくり鑑賞したい。
当ブログの影響で読書始めました。
返信削除いま「十八史略」という本を読んでいます。
ローマの話はドラマティックに感じますね。
「十八史略」も楽しいですが、戦略・戦術技術書のようなカラーが強いです。