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2011年11月1日火曜日

戦士国家の戦略 ローマの対カルタゴ戦争 3 ②

3 同盟の構造②

ハンニバルは、こうしたローマ連合の同盟構造とその加盟国によってローマにもたらされる強大な軍事力が、敵側の主力な力の源泉であると考えた。



第二次ポエニ戦争を遂行するにあたり、ハンニバルの戦略の狙いは、結局、敵側の力の源泉であるローマ連合の加盟国を攻撃し、その同盟ネットワークを解体することによって敵側の軍事力殺ぐことにあった。

当初ハンニバルの戦略が成功を収めたのは


1)戦場での大規模な会戦を避けながら執拗に小規模な攻撃を仕掛けることで敵の戦意をそぐことに主眼を置いたローマの対抗戦略では、

必ずしもローマに忠誠を誓う同盟国を守ることができないだけでなく、

ローマ連合から離脱した国を罰することができなかった


2)ローマ連合内に異なる地位の国が存在したことを反映していた





最終的には、ハンニバルの戦略は成功しない、同盟国のほとんどがローマとの同盟関係を維持することが得策であると考え、


ローマに協力した。


この戦いでの、勝敗は、軍事力によったのではなく、ローマ的な考え方とそうでない考え方との戦いであったと言えるのかもしれない。



【おまけ】

牛丼チェーンが生き残りをかけて、値引き競争をした。牛丼が250円で食べられる時代になった。




あまりにも激しい競争で各社とも体力を使い切り、消耗戦になっているのではと思ったが、実際は激しい戦いをすることで

外食全体に対する牛丼の割合が上昇し、各社とも売上が伸び、利益もそこそこだったらしい。

逆説的だが、競争相手がいることが、生き残ることにつながるということか?

ライバル企業は実は、競争しながら協力もしているということかも知れない。

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