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2011年11月11日金曜日

戦士国家の戦略 ローマの対カルタゴ戦争 5①

5勝利の戦果、敗北の代償 ①

1)ローマの勝利と講和条件

第一次ポエニ戦争は23年にわたって続いた。ローマは、陸上および海上においてほんのきわどい差でカルタゴに勝利を収めた過ぎない。

ローマが勝利を収めた最重要な要素は、ローマが有した軍事的な技量の高さではなく、ましてや海上での技量の高さでもなかった。むしろ頑強なその粘り強さであった。




前241年、ハミルカル・バルカとローマの執政官ガイウスの両者は講和の条件に関して合意に達した。

・カルタゴはシチリア島から撤退
・すべてのローマ人の捕虜を返還
・2200タレントの賠償金を20年に年賦で支払う

※この金額はカルタゴにとってささやかな額であった。

・両国とも相手国の同盟国に対して攻撃を加えない

結果的に

ローマは南方からの攻撃に対する安全を確保した




2)追加条件とカルタゴの弱体化


議会は後日講和の条件を変更

・さらに1000タレントの賠償金
・年賦払いの10年短縮   
・カルタゴ船籍のイタリア海域における航行の禁止
・カルタゴがイタリアで傭兵を募集する権利を認めない
・シチリア島とカルタゴの間の島々の獲得





結果 カルタゴの生存そのものを脅かすこととなった

・二万人の傭兵が傭兵料の支払いを求めて一致団結
・周辺地域に反乱が広がる


結果的にカルタゴは反乱を鎮圧するが、その勝利のために高い代償を払い、

その後カルタゴは弱体化していく。





戦争に勝利するか敗北するか、その差は小さいものだったが、その結果はあまりにも大きな影響を及ぼす。


勝つことが大切だということか・・・ カルタゴの体制が、カルタゴ=負けない国という前提のもとに成立していたからだろう。


しかし、勝負所は、一人ひとりの人生にも、その国家民族にもある。その後何百年もの運命を決定するだけの力をもつ。


平時に油断せず、勝負どころのために謙虚な気持ちで準備をしておくことが大切だという教訓だと思う。







【おまけ】

自分はゲームをやらないのだが、テレビやラジオを見ていると。ゲームの面白さを熱弁している人が多い。

他のエンターテーメントに比較して、集中してプレイできるらしい。

特にそのゲームの中でレベルを上げることはとても楽しいことらしい。

まったく・・・・らしいとう話ばかりだ。




少し、ゲームというのをはじめてみたいが、なかなかその時間を取るのが難しい。

ドラクエ今更ながらやってみたい・・・その他にも面白いゲームがたくさんあるらしい

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