このブログを検索

2011年11月7日月曜日

戦士国家の戦略 ローマの対カルタゴ戦争 4④

1)海上での勝利


前256年の夏、新しく編成されたローマ艦隊がシリチア島の東岸沿岸を回航していたとき、エクノモス岬の沖でカルタゴ艦隊と遭遇したが、ローマはこれを撃破して、海上で大勝利を収めた。

その結果、ローマはアフリカ本土を直接攻撃することが可能になり、シチリア島からカルタゴの影響力を排除することにも成功した。







2)アフリカ進攻作戦

ローマはカルタゴ市のわずか東方にあるクルペアとう土地にアフリカ本土としては初めて上陸した。
カルタゴはシチリア島の軍隊を呼び戻し、本国で新しく兵士を集めた。

ローマの司令官レグルスは序盤こそ勝利を収めたが結局大敗北を喫した

ローマ艦隊が救出にむかい、その間カルタゴ艦隊に2度目の勝利を収めるが帰還の途中嵐に遭い、ローマのアフリカ進攻作戦は大きな失敗に終わった。



3)方針転換

戦争をアフリカに拡大することに失敗したローマはカルタゴに軍事基地を提供しているシチリアの諸都市からカルタゴを追い出すため、一連の軍事作戦を続けて実行することを決定した。






4)カルタゴの弱体化

新たな攻勢を仕掛けてきたローマ軍に対し、必要な援助をシチリア島の友好都市に対してほとんど与えることができなかった。

理由1  カルタゴ兵のほとんどがレグルスの軍に対抗するためアフリカに呼び戻されていた

理由2  ヌミディアの反乱の鎮圧が必要だった。

アグリジェントを急襲して、奪還したが、町を守り通すことができないと判断、街に火をつけて退却した。


結果) シチリアの諸都市のほとんどがカルタゴから離れていった


戦争の勝敗を決めたのは、カルタゴ自身の問題ではなかったか?ここまで読み進めてきて、戦闘そのものは五分であるが、


カルタゴが内部に問題を抱えていることがわかる。


その一方、ローマとしては、効果的な手をたんたんと打ってきているように感じる。



【おまけ】

今、TPPが問題になっている。参加すべきかすべきではないのか?



どちらに賛成するか自分としても意見をまとめかねている。

参加することが、国益になるのかならないのか。

大きな視点から見てみる必要があると思う。

長期的、歴史的な観点から、世界が一つになろうとしており、TPPに参加することがその流れの一つの段階であるなら、

その流れに逆らうことはできないだろう。

仮にここで参加しなくても、結局はそういう方向に流れていくのではないか?

0 件のコメント:

コメントを投稿