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2011年11月18日金曜日

戦士国家の戦略 ローマの対カルタゴ戦争 6②

6 第二次ポエニ戦争 ②


1)北イタリアに向かって

ハンニバルは、スペインを拠点に戦うよりも、むしろ自軍の通信・交信を自ら断ち切って野営しながら北イタリアにむかって隠密に行動し、そこに軍事拠点を作ることを決心した。このハンニバルの構想は大胆かつ危険な計画であったが、結局のところ勝ち目のなさそうなきわどい代物であった。



2)もしスペインで戦っていれば

歴史の後知恵を借りれば、もしハンニバルがスペインで防衛戦略を採用し、彼の卓越した戦術的な天才を屈指してスペインに送られてくるローマ群を撃退したならば、ハンイバルはイタリア進攻よりもさらに重要な戦果を上げたかもしれない。


3)アルプス越え

しかし、ローマとの消耗戦に敗れたともいえる第一次ポエニ戦争の教訓に鑑みれば、血気にはやるカルタゴの司令官がそのような消極的な戦略を採用する可能性は低かった。



こうして、ハンニバルは四万人の軍隊を率いてスペインを進発した。結局、アルプスを超えて苦労を重ねながらイタリアに到着できた者は、わずか二万6000人に過ぎなかった。


ハンニバルが、スペインで戦っていたら違う結果になったかもしれない。しかし、ハンニバルが現代でも、最も優秀な戦略家の一人として


輝かしい評価を受けているのは、アルプスを超えたからに違いない。


スペインで戦っていたら伝説にはなっていない


ヒーローはいつでも冒険をして未知の世界に踏み込む人なのだと思う。




【おまけ】

イタリアに続いてスペインまで調子がおかしくなってきた。

今の時代はどのように考えればいいのか?

個人的には世界は年々不安定になってきているように感じる。




これだけ文明が発展したのに、毎日 自分の努力ではどうしようもない

事で不安な日々を送っているとは実に不可解だ!!

日本はヨーロッパの国に起きている現状を教訓に

本当にどうしようもなくなる前に改革を進めるべきだと思うが

長年積み重なった利権の構造はやはり破綻するまで続くのか?

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