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2011年11月29日火曜日

戦士国家の戦略 ローマの対カルタゴ戦争 6⑩

6第二次ポエニ戦争⑩

1)ハシュドゥバル軍を撃破


スペインでスキピオの追撃をかわしたハシュドゥバル軍はついにイタリアに到達。

ハンニバル軍との合流を目指した。しかし、ローマはこの新しく現れたカルタゴ軍をメタウロの戦いで破り、ハシュドゥバルを殺害した。




この勝利により、ローマのイタリア半島における勝利をほぼ確実なものとした。


ローマの執政官クラディウスは、ハシュドゥバルの生首をハンニバルの陣地に石弓で投げつけた。




2)ハンニバルイタリアから撤退

前203年春、ついにイタリアにおける勝利の望みがなくなったハンニバルは、カルタゴ政府から本国を守るために帰国せよとの命令を受けとり、帰国した。




無敵の軍隊を敵国の領土の中枢部に15年間も維持してきたハンニバルであったが、その目的を達することができなかった。

その前年の前204年にはスキピオ率いるローマ軍3万がアフリカに向け出航していた。


ハンニバルはイタリアにおいて一度も負けることなく、撤退せざるを得なかった。世界史の中でも稀有な運命の将軍といえるだろう。


「ベンチがアホやから野球がでけへん」といった人が昔いたが、


ハンニバルに言わせれば「本国がアホやから戦がでけへん」というところだろう。


ローマは現実を直視して、この困難を乗り切った。


一度負け始めるとカルタゴの脆さが露呈していく


【おまけ】

大学ラグビーリーグ戦グループで、東海大を破り、流通経済大学が初優勝をはたした。

久々の縦の攻撃中心の本格的フォワード(昔の明治を彷彿させる)チームである。




大学選手権でどこまでいけるか?

勢いに乗れば優勝もありうる。

1 件のコメント:

  1. ハンニバルってさすが映画のタイトルになるだけのことがあるわけですね!憧れるわー

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