1)カンネの戦い
カルタゴ軍は見事な戦術的機動を用いて進軍中のローマを包囲し、これを殲滅させた。
カンネにおける敗北によって、イタリア人が抱いていたローマの最終的な勝利に対する自信が大きく揺らいだ。
いくつかの都市がハンニバルに忠誠を誓った。
しかし依然としてローマに忠誠を示す都市も多く、結果的にファビウスの消耗戦略の有効性が証明された結果となった。
2)ハンニバルの苦悩
ハンニバルはローマ連合の切り崩しのために粘り強く工作を続行せざるを得なかった。
制海権を握られていたハンニバルは増援軍を派遣すること、物資を運ぶことができずなかった。
ここでハンニバルは新しい戦略を取る
・作戦地域を大幅に拡大 ローマに対する包囲網の輪を大きくする
スペイン戦線
ガリア人の脅威
サルディニア島
シチリア島の都市へカルタゴへの忠誠を要請
しかしながら、ローマは持前のマンパワーで戦線の拡大に対応した。
ローマのスキピオは弟のコルネリウスをスペインに派遣、補給物資の輸送を阻止することを考えた。
ローマはカンネの会戦で大敗北を喫する、通常の歴史ならこの戦いで一気にカルタゴへ流れが傾くところだが、
そうならなかったのは、この戦いが、単純にローマとカルタゴの間の両国で戦われた戦いであるというよりも、
ローマ的な考え方とそうでない考え方の戦いであったということが言えるのかもしれない。
【おまけ】
ラグビー早慶戦分析
昨日の早慶ラグビーは当初の予想を裏切り、早稲田の大勝となった。
それは何故か。
1)実力的に早稲田の方が上であったにも関わらず、慶応が対等の戦いを挑んでしまったこと
2)フォワードでプレッシャーがかからず生きたボールがバックスのラインに供給されれば。早稲田の展開力、決定力は大学ラグビーにおいてトップクラスだったこと。
3)全体として、慶応の選手のパワー不足、体格の不足が否めないこと。
4)早稲田のバックスにスタンドオフの一年生、復帰したフルバックなどのエース級がそろっているのに対して、慶応にはエース級がいない事
個人的には、慶応は連続攻撃を継続することが、勝利への近道であったと思っている。
連続攻撃(キックをしない)戦いの練習のみを積み重ねることで、僅差のまま時間を消耗し、ペナルティゴールもしくは、ゴール前のフォワードの押し込みで得点を重ね、残り5分の勝負に持ちこむこと。であったのではないか?
慶応の監督の才能に多少疑問を感じた。辛口でいえば高校ラグビーのようだった。
次回12月4日の早明の戦いも同様の戦いになるに違いない。
体格的に勝る明治が、連続攻撃で早稲田の攻撃の時間を短くすることができれば、明治に勝機があるだろう。
逆に早稲田の攻撃が有効に機能(生きたボールが次々とスタンドオフに供給)されれば、早稲田のペースになる。
前半でどのような戦いになるか今から楽しみである。
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