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2011年11月17日木曜日

戦士国家の戦略 ローマの対カルタゴ戦争 6①

6第二次ポエニ戦争①

1)ローマの展望

ローマは、第二次ポエニ戦争が第一次ポエニ戦争と同じような戦略的な経緯をたどり、今度はスペインが第一次ポエニ戦争のときのシチリア島の役割を演じるに違いないと確信していたと思われる。





ローマの政治戦略が、イタリア半島を攻撃できる能力を持つすべての根拠地をカルタゴから奪い取ることにあったことは明らかであった。

ローマはイタリアに通じる海上ルートを支配していたため、カルタゴが海上からイタリアを攻撃することは大きな危険を伴った。

そのため、ローマは戦争が戦われる場所を自由に選ぶことができると信じていた。そして陸上での決戦を選択した。




2)スペインとアフリカを戦場に決定


ローマの元老院は、戦争をスペインとアフリカに限定することを目指した。




しかし、アフリカに派遣した兵力は第一次ポエニ戦争で明らかになったように、進攻作戦を実行するには不十分だったためアフリカ内部の部族をそそのかし、彼らに支援を与えて、カルタゴに反旗を翻させるとう方策をとった。





3)ハンニバルの賭け

一方ハンニバルは、イタリアを陸上から攻撃することを決断した。



ハンニバルが目指したのは、ローマの海軍力と陸軍力の真の源泉であるローマの重心を破壊することにあった。

ハンニバルは、ラテン系の諸国やイタリア諸国との間に築かれた同盟のネットワークこそが、ーマの重心でありここを破壊することを目指した。

ハンニバルがその目的を達するためには、同盟諸国のローマへの忠誠心を失わせるか、ローマ軍を会戦で撃滅させるかという二つの方法しか残されていなかった。



第二次ポエニ戦争が開戦したとき、ローマの有利は誰の目にも明らかであったに違いない。


この状況をひっくり返すために、ハンニバルは大きな賭けに出ることになる。


この状況で、ハンニバルという天才が登場したことが、歴史を大きく転換することになる。本当に面白い!!


【おまけ】

フェイスブックをはじめて、半年ほどだが、少しずつ、高校の仲間のネットワークが形成されつつある。

いままではあまり交流がなかった他のクラスの人間とも、緩い、ゆっくりとした交流が始まっている。

少しづつだが、このペースで増えていけばきっと面白いことになるのではと期待している。

あまり、余計なことを書きこまずに粘り強く 「いいね!!」を押していこうと思う。





並行してグーグル+もやっている。

昨日初めて知ったのだが、グーグル+は、友達承認はいらないらしい、そういう意味でツイッターに近い。これはこれでつづけていこうと思う。

SNSの来年の展開はどうなるか楽しみだ!!

1 件のコメント:

  1. 国債利回りの高騰で苦しんでいるイタリアの状況を考えると、感慨深いものがあります。

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