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2011年5月18日水曜日

ファイナンシャルマネジメント5章 問題2

【問題】
アメリカの株式市場が効率的であるとしたら、きわめて高い収益率を獲得している人たちが存在するという事実をどう説明したらよいか?
毎年同じ人々が平均以上の収益率を得ているとしたら、市場は効率的であるということと矛盾しないか?

【自分の解答】

効率的であるとしても、企業価値が実際の株価に反映するまでにはタイムラグがあること。

又、市場の特性として、思惑というかイメージで大きく相場が動く可能性があるということ。

効率的とはいっても、投機的な資金の動きを止めることはできず、その大きな価値のブレを利用して高い収益を上げる人がいることはやむをえない。

平均以上の収益を上げているのは、その人々が、より詳細な情報をもっているか、動きが少し早いことが理由であり、市場が効率的であることとは矛盾しない。

【本の解答】

効率的市場において高い収益率を得るのは、ルーレットでもうけるようなものである。

このように偶然の支配するプロセスにおいては、いかなる場合にも勝者と敗者が存在する。

効率的市場において常に高い収益率を稼いでいる投資家は、ルーレットの賭けに勝ち続けている幸運なギャンブラーと同じように、不可能な存在ではない。

統計的に調べる必要があるのは、勝ち続けている期間もしくはいつも勝っている人の人数が、ただの幸運によりもたらせたものか否かである。

【次回の問題】

図表5-5において、被買収企業の株価の変動が買収の発表後すぐにではなく3日後に起こったとしよう。


1)このような市場は効率的であるといえるのか?判断の理由も述べよ。

2)株価の反応の遅れをうまく利用する株式売買の戦略を考えてみよ。

3)もしあなたをはじめとする大勢の人々がその戦略を採用したならば、買収の発表に対する株価の反応はどうのようなものになるだろうか?

4)市場の非効率性それ自体に、その非効率性を崩壊させる種があるという主張がある。

仮にそうだとすれば、この主張は上記の設問に対するあなたの解答によってどのように裏付けられるか?

【おまけ】

アタック25の児玉清さんがお亡くなりになった。



アタック25は伝説の番組である。

数ある視聴者参加系のクイズ番組が次々となくなっていく中で、現在まで生き残っているのはアタック25だけだろう。

アタック25の面白いところは、クイズ番組でありながら、クイズに答えるより、どのタイミングでどのパネルを取るかというところにあったと思う。

だから、本当にそのゲームの内容を知っている回答者は最初のうちはまったくクイズに解答せず、勝負どころで重要なパネルを取り見事に逆転していくところが爽快であった。

また、4人対戦でオセロゲームをやっているようなものなのでその戦略は極めて複雑であったところが面白さを持続させたのだろう。

ゲームのルールの面白さと同時に児島清さんの司会ぶりは見事であった。複雑な状況を的確に解説して、采配する様子はそれ自体がショーといえた。

本当に残念だ。ご冥福をお祈りします。

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