【問題】
下記がハーブリッジ・エレクトロニクス社の利益レンジグラフ(図表6-7)にどのような影響を与えるのか?
1)負債の金利上昇
2)同社の株価の上昇
3)同社の将来の利益に対する不確実性の増加
4)同社の普通株式の配当金の増加
5)同社が持つ負債残高の増加
【自分の解答】
1)負債金利の上昇は、社債発行によるグラフの傾きを緩くすると考えられる
2)株価の上昇は持分の希薄化の速度を速めるが、グラフ自体に影響はない
3)将来利益の不確実性が増加した場合、損益分岐の点が下方に移動する。
4)株式の配当が増加すれば株式発行によるグラフの傾きは急になる。
5)全体的にグラフ傾きが緩くなる
【本の解答】
1)金利の上昇により、利益デンジ・グラフのデット・ファイナンスの線が下方にシフトする。
仮にEBITが交点以下であれば、これにより負債から得られるEPSのメリットが減少、
またデメリットが増大する。
また、これはEBITの交点そのものを下げる。
この2つの変化により、デットファイナンスの魅力が減少する。
2)株価が上昇すると、必要資金を調達するために必要な発行株式数が減少する。
これにより、株式発行の線のすべての利益水準でEPSが押し上げられる。
株式発行の線が上方にシフトすると、
デッド・ファイナンスよりもエクィティ・ファイナンスによってEPSが増加し、EBIT交点が押し上げられる。
この2つの変化により、エクィティ・ファイナンスがさらに魅力的になる。
3)利益レンジ・グラフは不変だが、
不安が増すことにより、おそらくはEBITが交点よりも下がるだろう。
これにより、エクィティ・ファイナンスがさらに魅力的になる。
4)普通株式の配当が増加しても、利益レンジ・グラフに影響はない。
これにより、普通株式配当金ガバレッジが下がるために、デットファイナンスの魅力がわずかながら増す。
5)負債残高が増加すると、支払利息額が増加するため、
どのような資金調達を行っても、EPSは減少する。
これにより、利益レンジ・グラフにおいて、デッド・ファイナンスとエクィティ・ファイナンスの線の両方が同額だけ下方にシフトするが、
このグラフに関する限り、エクィティファイナンスによりデッドファイナンスのほうが有利であることに変わりはない。
借入金額が増えれば明らかにインタレストガバレッジレシオが低下し、デッドファイナンスをさらに実施する場合のリスクが高まる。
【次回の問題】
この問題は難度が高いが、得るところが大きい問題である。
ジェームス・ブロドリック社は急成長しており。
可能であれば新株発行による資金でその成長を支えようとしている。同社の主要な財務データは下記のとおりである。
ジェームス・ブロドリック社は急成長しており。
可能であれば新株発行による資金でその成長を支えようとしている。同社の主要な財務データは下記のとおりである。
年度 1 2 3 4 5
税引き後利益 100 130 170 230 300
投資額 175 300 300 350 440
負債比率 120 120 120 120 120
配当性向
有価証券 200 200 200 200 200
1)この予想によれば、同社は新株を発行することなく、どのくらいの配当を年間支払うことができるか?
2)同社は安定的な配当性向を志向し、
各年度の収益や投資のバラツキを吸収するクッションとして、有価証券を使うと仮定する。
年間の配当性向を
5年間の配当金の合計を利益合計で除した比率と同じになるように設定せよ。
3)利益が毎年、予測より下落すると仮定する。
投資資金を調達し続けるために、同社はいかなるオプションをもっているか?
4)ベッキングオーダー理論に従えば、経営陣はこれらのオプションをどのようにランク付けすると思われるか?
5)なぜ、経営陣はこのペッキング・オーダー理論に従う傾向があるのだろうか?
【おまけ】
アイチューンを使って、ポッドキャストを聞く習慣ができ、どうしてもこれを携帯したいという衝動にかられ、ついに先日アイポッドタッチを購入してしまった。
またしても、期待をある意味大きく裏切り、とてもよいというほかいいようがなかった。
何よりも、操作性、スピード、そして最も重要な充電時間とバッテリーの時間どれを比べても今までの機種のはるか上をいっていた。
また、パソコンを使ってアイチューンとの同期をはかるのだがこれもほとんどストレスを感じさせないスピードである。
デザイン、も携帯性もよく(結構軽い)。
ひょっとすると、スマートフォンよりも、将来的にはアイポッド+通話とメールオンリーの携帯を所持するという流れになる可能性を感じた。
早速、伊集院光の深夜の馬鹿力をダウンロードして聞いているが、容量的にいくらでも入る。
とりあえず100話程度のコンテンツをダウンロードしたので、暇な時間をもてあますということがなくなった。
今後どう展開するかわからないが、情報機器の使い方に関しては日々努力する必要をつくづくと感じている。
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