【問題】
図表5-5において、被買収企業の株価の変動が買収の発表後すぐにではなく3日後に起こったとしよう。
1)このような市場は効率的であるといえるのか?判断の理由も述べよ。
2)株価の反応の遅れをうまく利用する株式売買の戦略を考えてみよ。
3)もしあなたをはじめとする大勢の人々がその戦略を採用したならば、買収の発表に対する株価の反応はどうのようなものになるだろうか?
4)市場の非効率性それ自体に、その非効率性を崩壊させる種があるという主張がある。
仮にそうだとすれば、この主張は上記の設問に対するあなたの解答によってどのように裏付けられるか?
【自分の解答】
1)効率的であるとはいえない、3日とはいえ、情報が発表したにもかかわらずタイムラグが発生しているからである。
2)反応が遅れるのであれば、発表直後に購入し、反応が起きた後(この場合は3日後)に売却しその差額を利益とする戦略が有効であると思われる。
3)大勢が反応すれば、株価の反応の速度が短くなり、より速く動かない限り、上記の戦略の有効性が失われると思われる。
4)発表直後に購入し、3日後に売却するという戦略の有効性が明確になれば、多くの投資家が同様な動きをするようになるため、タイムラグが解消される。
【本の解答】
1)市場は効率的ではない。
なぜならば、新しい情報に迅速に反応していないからである。
なぜならば、新しい情報に迅速に反応していないからである。
2)対象企業の株式を発表後直ちに購入する。
4日後に売却し、売却益を得る。
4日後に売却し、売却益を得る。
3)多数の投資家がこの戦略を実施すれば、発表後に購入需要が高まり、発表後直ちに株価が急激に上昇するであろう。
これにより。株価の反応はこうりつてきなものになるはずである。
これにより。株価の反応はこうりつてきなものになるはずである。
4)上記の解答がこの主張の裏づけとなる。
非効率性が察知されると、直ちにそれを利用する動きが生じるために、結果として非効率性は消滅する。
非効率性が察知されると、直ちにそれを利用する動きが生じるために、結果として非効率性は消滅する。
【次回の問題】
投資家が社債を保有することにより得られる収益率は、保有期間利回りと呼ばれる。
これは利息収入に社債の価格変動(値上がりもしくは値下がり)を加えたものを当初の価格で除したものである。
1)額面価格1000ドル、表面利率8%の社債の年初価格が1050ドルで年末価格が940ドルだったとすると、保有期間利回りはいくらか?
利息は年単位で支払われるものとする。
2)社債の価格が年度中に下落した理由を2つ挙げよ
【おまけ】
今日の朝のニッポン放送で佐藤優氏が、「読売新聞ではもう菅政権に退陣して欲しいという社内での意見がまとまっており、
そのため意図するかしないかに関わらず紙面の内容が退陣を後押しするようになってきている」いう話をしていた
いよいよ
菅政権が終焉に向かおうとしている。
もう政界の裏では、次の政権の構想ができているはずである。
次の政権には迅速で効果的な意思決定と責任の取り方を期待する。
すくなくとも、危ないときには「危ないから逃げなさい」と正直に言える覚悟が必要だ。
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