【問題】
1)テーブルトップ・エンタープライズ社の株価は、配当金支払日に配当金支払額の半分下落するとしよう。税金がかからないとした場合、この情報を活用するとどのような投資戦略を策定できるか?
2)もしあなたをはじめとする大勢の人々がその投資戦略を採用したとしたならば、配当金支払日にテーブルトップ社の株価はどのように変動するか?
3)テーブルトップ社の株価は、配当金支払日に、常に配当金額の2倍下落するとしよう。税金がかからないものとした場合、この情報を活用するとどのような投資戦略を策定できるか?
4)もしあなたをはじめとする大勢の人々がその投資戦略を採用したならば、配当金支払日にテーブルトップ社の株価がそのように変動するか?
5)効率的市場においいて、税金がかからないものとした場合、配当金支払日に株価はどのように変動すると考えられるか?
6)投資家が得る普通株式からの収益率は配当金と値上がり益であるが、税金がかからないものと仮定した場合、効率的市場において配当金の増加は投資家の利益になると言えるか?
【自分の解答】
1)配当金の支払の権利確定日に購入、配当金支払日に売却する
そうすることで、確実に配当金の半額の利益を確定できる。
2)配当金支払日当日の売りが増加し、株価が配当金全額分下落するまで下がると予想される。
3)配当金支払前に空売りをしかけ、配当金支払後買い戻す
4)配当金支払前に空売りが増加すれば、配当金支払までに配当金の分だけ株価が下落する。
5)配当金支払前に配当金の額だけ下落し、配当金支払後元の価格に戻る
6)売り買いにより利益を得る投資家に関しては、配当金の額が増加してもその分株価が上昇するので。特にはならない。
一方長期保有の投資家に関しては、利回りの上昇につながる。
【本の解答】
1)テーブルトップ社の株価が配当まで40ドル、配当金が6ドルとする。同社の株式を配当直前に40ドルで購入し、6ドルの配当金を受け取り、37ドルで売却する。
40ドルの投資で株式売薬後には43ドルの現金が残る。簡単な儲け話ではないか!!
2)テーブルトップ社の株価は配当前に上昇し、配当後に下落する。
3)テーブルトップ社の株式を配当直前に40ドルで空売りする。6ドルの配当金を株式を借りた相手にその人の分の配当金として支払い、そして株式の手当てのために。、28ドルで株式を購入する。34ドル(=28ドル+6ドル)を投資することにより、40ドルが現金で得られる。これもまた悪くない。
4)株価は配当前に下落し、配当直後の下落幅がより小幅にとどまる。
5)株価が配当金額と同額に下落するまで、このような株取引が継続する。
6)税金を無視し、市場が効率的であると仮定した場合、1ドルの配当増加が1ドルのキャピタルゲインの減少につながる。
合理的な投資家はリターンを配当金として受け取るかキャピタルゲインとして受け取るかについては無関心であるため、配当を増額しても投資家の利益にはつながらない。
【次回の問題】
普通株式を、企業の資産に対するオプションであるとみなす主張がある。この主張は何らかの論理にもとづいているか?もし基づいているなら、どのような理論にもとづいているか?
【おまけ】
先日購入した、録音機能付き携帯ラジオに早速CDをダウンロード使用と思い、初めてアイチューンを使ってみた。
使ってみて驚いたのは、世界中のネットラジオが聞けるということ(もちろん無料で)
アイチューンのコンセプトは「すべての音を一つのソフトで利用すること」であるらしいが衝撃はそれ以上だった。
将来はラジオもテレビも音楽映像ソフトもすべてネット経由になるのは間違いないなと感じた。
一つには、ネット経由のラジオの音質の高さだ、通常のラジオでは受信状態が最大のネックになる。
自宅のある逗子方面ではAMラジオはNHKとニッポン放送以外はほとんど受信できない。
ところが、ネット経由のラジオになった場合、この受信環境が激変する。
つまり、世界中のどこでも同じ環境でラジオもテレビも受信することができ、
さらにコンテンツも自由にダウンロードでき、また自由に購入もできる。
ラジオテレビの受信環境が世界中で同じ条件となれば、さらに一段世界は小さく、そして一つになるのではないか?
この週末そんなことを感じた。
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