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2011年5月31日火曜日

ファイナンシャルマネジメント6章 問題6

【次回の問題】
この問題は難度が高いが、得るところが大きい問題である。



ジェームス・ブロドリック社は急成長しており。


可能であれば新株発行による資金でその成長を支えようとしている。同社の主要な財務データは下記のとおりである。

      年度          1   2   3   4    5
     税引き後利益    100  130  170  230  300  
  
     投資額        175  300  300  350  440
     負債比率       120  120  120  120  120
     配当性向
     有価証券       200  200  200  200  200
1)この予想によれば、同社は新株を発行することなく、どのくらいの配当を年間支払うことができるか?
2)同社は安定的な配当性向を志向し、
各年度の収益や投資のバラツキを吸収するクッションとして、有価証券を使うと仮定する。
年間の配当性向を
5年間の配当金の合計を利益合計で除した比率と同じになるように設定せよ。
3)利益が毎年、予測より下落すると仮定する。
投資資金を調達し続けるために、同社はいかなるオプションをもっているか?
4)ベッキングオーダー理論に従えば、経営陣はこれらのオプションをどのようにランク付けすると思われるか?
5)なぜ、経営陣はこのペッキング・オーダー理論に従う傾向があるのだろうか?


【自分の解答】
 
1)税引き後利益と比較して、投資額が遥かに上回っていることを考えると配当することは当分不可能である。
 
2)?
 
3)?
 
4)?
 
5)?
 
【本の解答】
 
1)毎年の資金の源泉を資金の使途と一致させる必要がある。
 
資金の源泉は、利益に新規借入金を加えたものであり、その資金の使途は投資と配当金である。
 
したがって、毎年、下記の方程式が当てはまる。
 
 
             E+1.2×(E-D)=I+D
 
ここでEは利益、1.2=負債比率、D=配当金、I=投資
 
Dを求めると、
 
 
             (E-I)÷2.2
 
 
    となる。下の表は毎年の配当金と配当性向を示している
 
 
 
                 1      2     3    4     5
 
配当金             20     -6    34    71   100
 
配当性向            20     -5    20    31   33
 
安定的配当性向        24     24    24    24   24
 
安定的配当金         24     31    41    55   72
 
有価証券の増減額      -8     -83   -16    34   61
 
有価証券           192     109   93    127   188
 
 
2)配当金合計を利益合計で除すると、安定的な配当性向は219ドル÷930ドル=24%となる。
 
これを先ほどの資金の源泉および使途の方程式に代入すると、
 
       E+1.2×(E-0.24E)=I+0.24E+CM
 
となる(CMは有価証券の増減額)。
 
 
CMを求めると、
 
 
          1.67E-Iとなる。
 
 
 
このようにして求めたCMおよび各期末の有価証券を上記1)の表に示している
 
 
(もっと正確に計算すれば、5年度末の有価証券は、期首残高の200ドルと一致したはずである。)
 
 
 
 
3)同社は下記のオプションのいづれか、あるいあは組み合わせで対応することができる。
 
   有価証券を減らす
 
   財務レバレッジを上昇させる
 
   配当金を減らす
 
  新株を発行する
 
4)これらのオプションは、演習問題3)に対する回答の順番でランク付けされる。
 
また、余剰の借入能力の利用と負債比率の目標の引き上げを区別することも可能である。
 
 
その場合は、前者を「配当金を減らす」オプションの上に
 
 
一方、後者を同オプションの下にランク付けすることになる。
 
 
 
5)新株発行に伴うマイナスのシグナル効果を回避するために、ベッキングオーダー理論を活用している。
 
 
また資本市場へのアクセスを維持したいという期待感も活用理由の一つである。
 
 
これらの理由が経営者にとって重要であるならんば当然、ベッキングウオーダーに従うことになる。
 
 
 
 
 
【次回の問題】
 
プラスティールデバイス社は、1億株を発行しており、その株式は現在1株当たり5ドルで取引されている。
 
 
同社は新株発行により5000万ドルを調達する計画を発表する予定である。
 
 
1)マーケットシグナルによれば、発表日の同社の株価に、どのような影響が出ると思われるか?
 
2)マーケットシグナルによれば発表後に同社の既存株主は、全体としてどの程度の利益または損失を経験すると予想されるか?
 
3)予想される利益または損失は、同社が調達しようとしているし金額の何%に相当するか?
 
4)予想される利益または損失は、発表前の既存株主の持つ株式の価値の何%に相当するか?
 
5)発表直後に、同社の株主はいくらの価格で保有株式を売却すると考えられるか?
 
 
 
 
 
 
【おまけ】
 
 
ラジオの深夜放送をいかにして、録音して、携帯して聞くことができるか・・・という課題を。
 
探求していった結果ようやく答えがでたようだ。
 
昨日、ついにパソコン用のラジコ録音ソフト を(有料1980円ベクター社 らじ録)を購入した。
 
ものすごい安っぽいソフトであったが、自分の要求をほぼ満たしていてくれた。
 
 
              
 
 
   1)番組表がでる
 
   2)パソコンに自動的に電源が入り自動的に切れる HD付テレビと同様の機能
 
   3)自動的にパソコンのデスクトップに名前と日付入りでソフトが表示される。
 
ラジオの録音ソフトに関しては無料版も出ていたのだが、何回かダウンロードを試みなかったがうまくいかなかった。
 
しかし、朝、会社のPCを開けると深夜のラジオ放送が鮮明な音声で録音されているアイコンが出ているというのは素晴らしい。
 
早速、先日購入した、オリンパスのメモリー付ラジオにダウンロードして聞いてみた。
 
地上波とは圧倒的に違う音質に本当に感動・・・
 
これで、有効に時間を使う計画がまた一歩前に進んだ。
 
 
 

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