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2011年10月28日金曜日

戦士国家の戦略 ローマの対カルタゴ戦争 2-1

2 -1 ローマの寡頭政治のエトス

1)名誉と功名心

激しい戦闘のさなかに人間の心を占める高尚な感情のうちで、名誉と功名とを憧憬する念ほど強力でかつ常住的なものはない。

最高指揮官から、最下級の指揮官にいたるまで、およそ指揮官の側にこれほどの努力、このような勤勉、このような競争、このような激励があるからこそ、軍のはたらきを活発にし、かつ効果あらわしめるのである。






2)政治的リーダーは必ず従軍している

毎年のように行われる戦役に10回以上従軍した経験がないと政治的な役職に立候補することができなかった。

ローマの貴族は英雄的行為を非常に重視しており、白兵戦や戦場での栄光が、政治的・社会的な栄達を獲得を獲得するために必要不可欠な要件であった。




第二次ポエニ戦役では、10年間で20人の執政官のうち12人の執政官が戦死し、さらに「軍司令官は二人一組で従軍することが常であったが、12人のうち2人から3人の割合で彼らが凄惨な戦闘で命を落とすことは極めてふつうのことであった。



指導者が、前線に立つか立たないかが、組織の士気におおいに影響するということ。


市民に犠牲を強いる一方で、司令官は自分にそれ以上の犠牲を強いている場合、全体のモチベーションが上がるということだ。


近代戦ではナポレオン以降指揮官が前線にたつことがなくなった。


日本の企業の場合、社長が一番前線で泥臭い仕事をしている会社は多い



【おまけ】

ワールドカップラグビーが終了すると今度は、高校ラグビー神奈川地区予選が始まる。

10月30日(日) ベスト8がでそろう。 おそらく優勝候補は桐蔭学園だ変わりないだろうが、高校スポーツの場合、学年によって選手の入れ替わりがあるのでやってみないとわからない部分もある。



さて、今年桐蔭学園を破るチームが出てくるか楽しみだ。

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