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2011年10月24日月曜日

憂鬱でなければ仕事じゃない 第六章③

第六章 ③


1)「京味」に行けなくなったら、仕事はやめる


自分を知ることほど、難しいものはない。

完全にわかる事は、不可能ともいえる。

しかし、その手段として、自分で照らせる身近でわかりやすい指標を設けることはできる




見城

西新橋に「京味」という、降級割烹がある。素晴らしくおいしい正統派の京料理を出し、和食の最高峰と呼ばれる店でもある。

「京味」は高い。二人で行くと、十万円を超える。

しかし、それ以上に旨い。「京味」に行けなくなるということは、僕にとっては仕事がうまくいかなくなるということを意味する。



藤田

格のある店に通うことが、ふさわしいかどうかは、自分をはかる物差しになるので、そのような店を持つことは意外と大事だと思うのです。

僕の場合、西麻布のワインバー「エスペランス」がそれにあたります。

一方、僕にはまだまだ敷居が高い所もあります。ゴルフ倶楽部の小金井カントリー倶楽部がそれです。

身近にレベルの高いライバルがいれば、負けられないと思って頑張るし、逆に、周りがみんな低いレベルだったら、こんなものかと安心してしまう。

こういうことは重要でなさそうに見えて、実はそれが成否を分けているような気がします。





モチベーションを上げるには、一流のものに触れる必要がある。
そういうことだろう。


自分の場合、母校のラグビー部の活躍に刺激を受けている。その監督の先生の指導の仕方は経営という面からも参考になり、


負けられないという気にさせられる。


やる気を維持するには人からの刺激が一番なのだろう。









2)男子たるもの、最後の地の一滴が流れるまで、戦い抜け


明治時代、新島襄は、日本にキリスト教を広めようとして、仏教徒などから激しい攻撃を受けた。若者を励ます手紙に書かれたこの一節ほど、現代のビジネスマンを鼓舞するものはない。

見城

「男子たるものは、一度戦って負けても、やめてはならない。二度三度目の戦いの後でもやめてはならない。刀折れ、矢尽きてもやめてはならない。骨が砕け、最後の血の一滴まで流して、初めてやめるのだ   新島襄」

なぞのファンドから幻冬舎の株を三分の一以上を買いあがり苦境に立たされたとき、僕を勇気づけてくれたのは、新島襄の言葉だった。


藤田

僕がはじめてヒップホップを聴いたのは、学生時代。ライムスターの「エドトピア」というアルバムでした。

「外野席のコメンテーターいつか黙らせてやる、いつか全部」といいった内容の歌詞がありました。

僕はこの一節が好きでした。

どれほど僕を勇気づけてくれたか分かりません。



「あら楽し 思いは晴れる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし」 大石内蔵助

「かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ 大和魂」 吉田松陰





自分の場合勇気づけられのは「ブルーハーツ」だ。


きっと影響を受けた人が多かったのだろう。最近のCMにはよくブルーハーツの曲が採用されている。


その中の歌詞に 「馴れ合いは好きじゃないから 誤解されてもしょうがない・・・」という部分がある。


自分の信じる所を行うには多少の誤解はしょうがない、


理解されれことが目的ではないのだからといつも自分自身を鼓舞している。

今回で、「憂鬱でなければ仕事じゃない」は終わり。熱い内容で、昭和の日本人の考え方を思い出した。

次回からは「戦略の形成」 内容が濃いので、その中の一章 「第三章 戦士国家の戦略 ローマの対カルタゴ戦争」に関して 1か月間位で紹介していきたいと思います。




【おまけ】


ラグビーのワールドカップが終わった。



ニュージーランドが優勝した。

その結果だけを聞けば順当で予想通りの結果だった。

今回の大会は何の波乱もなく終わったと言えるだろう。

しかし実際の決勝はそんなものではなかった。

フランスが予想以上の頑張りを見せ、

オールブラックスが、極度のプレッシャーで本来の動きができず

外すはずのないゴール、あり得ないミス

躊躇するあまり決定的な攻撃にならないアタックが続き。

本当にギリギリのところまで追い詰められた。

ここでもしニュージーランドが負けるようなことがあれば

「ニュージーランドの人の心の痛みはいかほどのものか」

という思いで見ていたが

最もハッピーな結果に終わった。ラグビー関係者も胸をなでおろしていることだろう

しかし、久々に国の命運を背負っている男たちの真剣な顔を見た。!!

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