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2011年10月29日土曜日

戦士国家の戦略 ローマの対カルタゴ戦争 2-2

2-2 


1)無慈悲で残忍な態度

絶え間なく続く戦争の辛苦に耐えることを厭わなかったローマ人は、戦争に際して無慈悲な態度をとったという点においても歴史上、他に例を見ない





スペインのルティアという町で起こった反乱の鎮圧に際して、ローマに反乱を企てた400人の若者の手を   
他の住民への見せしめのために切り落としたのである。

共和制ローマの歴史は、その都市が降伏したかどうか関係なく、破壊された都市の事例によって彩られている。

極端な残忍さを示しながら、同時に高い水準の政治文化を享受した民族はほとんど他に例がない。



2)宣戦布告と平和条約に関する法律

ローマ時代の宣戦布告と平和条約に関する法律は、「自国または同盟国の防衛のために起こす戦争以外に、いかなる戦争も神々がお許しになることはない」 と定めている。



ローマの同盟国の保護を戦争の目的とすることで、ローマ時代の宣戦布告と平和条約に関する法律は、柔軟な解釈が可能になった。

「私たちの国の人々は、同盟国を守ることによって、今や全世界を征服する力を獲得しました。」





残忍性に合理性はあるのか? 二度と敵に反抗する気を起こさせないためであるということなら合理性があるようだが、どうなのだろうか? 


非合理性の部分(人間の暗部)があるのは否定できないだろう。


ローマ帝国の態度は、アメリカと重なる部分がある。しかし、アメリカの方がローマに比較して幼稚な印象を受ける。


ローマの凱旋式を模したアメリカの凱旋パレードをテレビで見ると、茶番にしか見えない気がする。



【おまけ】

アンパンマンは子供に人気がある。

なぜアンパンマンだけがあれほど特定の時期の幼児に人気があるのかさっぱりわからない。




しかし、うちの子もアンパンマンのビデオを見せるとピタリと泣き止む。そういう意味でアンパンマンは子育て世代にとってのヒーローであることは間違いない。

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