仕事の上で、競争は不可欠な要素だ。競争が厳しいので大変な面もあるが自分の場合やる気を維持する上で、競争ほど効果的な方法はないと思う。
携帯電話の業界などを見ると動きの早い業界の競争のすさまじさがわかる。スマートフォンの登場がその競争に拍車をかけているようだ。
この時期になると学生3年間無料などのキャンペーンで、顧客の囲い込みに余念がない。
さて競争を効果的に行うにはどうすればいいか。
第一のポイントとして、競争他社を設定する必要がある。
次に、自社がマーケットにおいてリーダー的存在(攻撃される側)なのか、チャレンジャー(攻撃する側)なのかによっても戦略は変わってくる
今回は攻撃するチャレンジャーの側からどのような種類の攻撃があるのかを本の中から紹介してみたい
1)正面攻撃
相手の製品、広告、価格、流通について正面から張り合う。
製品の品質が同等で、価格が安いことが市場の消費者に理解されれば勝機が見えてくる。
2)側面攻撃
地理的に相手の弱い地域に大規模に攻撃をしかける
相手がねらっていない商品セグメントに大規模に攻撃をしかける
最近でいえばゲーム業界で任天堂がDSで脳トレを発売し大人の需要を獲得した戦略などはこれにあたるだろう
3)包囲攻撃
いくつもの前線で大規模な攻撃をしかける。
サンマイクロシステムズはマイクロソフトに対抗するために、企業、ソフトウェア開発者にに対してあらゆる消費者向け装置に自社のJAVAの使用を許可した。これにより消費者向け電化製品がデジタル化されるにつれサンマイクロシステムズの影響力を伸ばした。
4)迂回攻撃
より容易な市場を攻撃し、自社資源の基盤を広げる。
a)関連性のない商品に多角化する
サントリーはセサミンという健康商品を発売している。花の栽培にも自社の技術を取り入れ進出している。
b)地理的に新しい市場に進出する
メキシコではマルチャンのカップヌードルが主流らしい カップヌードルそのものを「マルチャン」とよんでいるほど
スズキ自動車はかなり早い段階からインドでの生産を始めている。
c)一挙に新技術を取り入れ既存商品に取って代わる
アスクルが文具業界に与えた衝撃が思い当たる。
5)ゲリラ攻撃
小規模で断続的な攻撃をしかけることで相手の士気を喪失させ、最終的に永続的な足場を確保する。
軍事の定説によると、小規模な攻撃を継続的に行うほうが、2~3回の大規模な攻撃をするよりおおきな累積効果、敵側組織の破壊や壊滅をもたらすという。
ビジネスではないが、現在の政治に対しての地方の首長らの動きはゲリラ的攻撃といえる。大阪の橋本知事や名古屋の河村市長らが断続的に動きを起こしメディアに露出することは、長期的には中央政界に対し大きな影響を及ぼすにちがいない。
いづれにしても競争そのものは悪というより世の中を活性化する上で必要なことであると思う。
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