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2011年2月2日水曜日

競争の戦略2-9

第一部では、競争戦略の分析手法についてであった。

第二部では業界の環境ごとの競争戦略に関する分析である。

2-9では多数乱戦業界についてである。うちの業界は注文住宅であるのでちょうどこの分野にはいる。

非常に興味深い考察がおおかったので取り上げてみたいと思う。

まずなぜその業界が多数乱戦の業界となるのか。これはその産業の構造によるところが大きい。

   1)参入障壁が少ない

   2)規模の経済が有効に働かない

   3)高い輸送コスト

   4)在庫コストが高く売上げの変動が多い

   5)買い手や供給業者が強すぎて大手でも有利にならない

   6)規模の不経済が致命的 

   7)作業現場に密着して管理監督しなければ成功しない

   8)人手によるサービスの事業

   9)地元との結びつきで事業が成立する場合

  10)多様な市場ニーズ

  11)いちじるしい製品差別化 とりわけイメージによる差別化

  12)撤退障壁

  13)各地域の条例

  14)政府による企業集中の禁止

  15)新規業界

以上の15が業界が多数乱戦になる原因の主なものである。

注文住宅の業界に関して考えると

1)参入障壁の低さ2)規模の経済が有効にはたらかない7)作業現場に密着9)地元密着が有利

10)多様な市場ニーズ11)いちじるしい製品差別化


この6つが当てはまりそうだ。1)参入障壁に関しては、金銭面では比較的低いといえるが、経験が大きな資産と考えると参入障壁は高いともいえる。


長くなりそうなので今回はこの辺で、次回はこの多数乱戦の業界でどのような戦略が有効と本にかかれていいるかについて説明していきたい。

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