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2011年2月3日木曜日

競争の戦略2-9-2

多数乱戦業界をどうやったら制圧することができるか

多数乱戦の構造を生み出している原因を取り除く

1)規模の経済性が作用する条件を作り出す

技術革新などで大量に生産する方が有利な状況に変化させる


2)多様な市場ニーズに標準品で対応

  商品を標準化してコストを切り下げ買い得だと思わせる
  ユニクロやニトリがなどがその例に入るのかな?

  注文住宅の場合は土地の状況が違うので標準品を作るのが難しい。また無印良品などが住宅の標準化に挑戦しているが、なかなかコスト面で圧倒的な魅力を出すのは衣料品や家具に比べ難しい。


3)多数乱戦の主原因を無力化

これはマクドナルドなどのファーストフードのフランチャイズが典型的な例である。

それまでは独立の店舗でハンバーガーショップは運営していたものに、マーケティング仕入れ等えを統一化して規模の経済を取り入れ大企業になった。


住宅業界でも多数の会社がフランチャイズに挑戦しているが思ったような効果は発揮されていないのが現状である。

わが社では、NCNというSE工法(木造で構造計算のできる構造)に参加している。ここでは構造とその組立てをできる限りスマートにしシステム化IT化することにより


自由設計でありながら可能な限りの合理化を進めている。又法律面での制約も年々厳しくなる中で自社だけでは対応できない部分をおおいに補ってもらっている。


しかし、注文住宅の場合メインは顧客との対応、設計、デザイン、各種現場の状況への対応と完全に標準化できない部分が多く

NCNとは協力関係という形でバランスが取れている。やはり住宅建築のフランチャイズは難しい。

ミサワホームは営業面を自社で施工面をグループに参加している工務店に割り振るという方法をとっているが、

顧客の多様な要求に完全に答えるまでにはいたっていない。

大手のハウスメーカーも似たり寄ったりと言うところである。結論として住宅業界は整理統合は完全には進むにくい。

多少の統合は行われるが今後も多数乱戦が持続するとおもわれる。


4)吸収合併で利益のでる規模にする


5)業界の動向をすばやくかぎとる 業界が成熟して自然に整理統合される


以上が多数乱戦の業界を整理統合する方法であるここ50年ほどの社会の変化は基本こういった方向に進んできたとういのがよくわかり面白いと思う。

1 件のコメント:

  1. 多数乱戦業界参考になります
    少子化の中で多数乱戦業界は年々増える傾向でしょうね
    当社会議でも触れてみたいと思います

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