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2011年2月24日木曜日

コトラーのマーケティング15章 バリュー・ネットワークおよびチャネルの設計と管理

もう20年近く前になるが、学生時代に1年ほど旅行の添乗員のアルバイトをしていたことがある。
新聞等で募集している格安のバス旅行で、たいていはバスを利用して日帰りから3泊4日程度の旅行の添乗をする。近畿日本ツーリストとか全日空のおしゃれ旅というブランドのツアーに派遣会社から派遣されるのだ。

日本中たいていのところに行かせてもらったが、添乗員に対する対応は各地方でずいぶんと違った。

京都などの人気のある観光地はたいてい添乗員の扱いは雑で、案内される部屋なども小さな暗い従業員が寝泊りするような部屋であった。

一方北陸では添乗員に対してお客さん以上に大切にしてくれる。添乗員がお客を連れてきてくれることをよく理解しているようであった。


商品を販売する場合お客様に直接サービスすることも大事なのだが、お客様を連れてきてくれる仲介業者、流通業者もとても大切なのだ。

今回は、チャネル(流通)とバリューネットワーク(企業を中心としたその産業に関わる人すべてのネットワーク)の話である。


流通は一昔前は生産者→問屋→仲買人→小売店→消費者というように長い流通過程を経て消費者に商品が届けられたのだが、IT技術の発達により状況は完全に様変わりしている。


2000年を向かえネットバブルがはじけ、ITはそれほどの影響を与えなかったとの印象もあるのだが、現実はITによる流通、バリューネットワークは日々進化し

消費社会のあり方そのものを変化させつつある。

自分の場合アマゾンドットコムをよく利用するが、その配送の早さにはおどろかされる。

また中古品も扱ったいたり、各商品に関する感想などもでていて、通常の店舗に比較して直接手に触れないというだけで

その他ではすべてにおいて優れているとしかいいようがない。(ほとんど自動販売機に近い)

益々店舗に行って買い物をしなくなる可能性がある。

【バリューネットワーク】 

最近の企業は生産者と消費者というような単純な関係だけではない大きなコンセプトとつながりをもったネットワークが形成されつつある。

製品を製造する人、それを販売する人、それを消費する人、消費した感想をネットで紹介する人、

製品を通じて価値観を共有する人、感想を見て製品を改良する人、その製品の新しい使い方を紹介する人などなど。

生産者から消費者にいたるまでが一つの大きなネットワークとして実感し管理改善していく必要がある。


「私見」

最近ネットスーパーというのがものすごい勢いでシェアを拡大している。

はたしてこの流れはどのような社会的な変化を及ぼすのか?

興味深く見つめていきたい。













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