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2012年12月29日土曜日

仕事納め

今日で今年は仕事納めです。

ブログも何とか2年間書き続けることができました。

何事も3年続ければ成果があると信じ

もう一年頑張って続けていこうと思います



昨日は横浜で

電気工事会社として異色の取り組みをしている

Nさんを講師として招き

いつもの仲間と勉強会を開きました。




この勉強会ははじまったばかりですが、

人脈を形成するうえで

下手なパーティーや異業種交流会より有効だとの実感を持っています


閉塞感の続く世の中ですが

学び続けること



人と出会う事の楽しさには

無限の可能性があると考えています

この勉強会を来年も発展させ

充実した一年を過ごせればと思っています。

2012年12月28日金曜日

リクルートのDNA  おわりに

私の体験から言えることは


⇒経営者も一種の職能ということである


「経営者は相手によって言う事を変えなければならない」

「場所によっても言う事を変えなければならない」

「人に対する好き嫌いがあってもそれを顔に出してはいけない」



ときに攻め、ときに守る

攻撃と防御の両面につよくなくてはならない


社員に対しても取引先に対しても

非情な面と温かい面の両面をもたなければならない


このような多機能な要素を求められるのが経営者である



⇒したがって経営者は孤独である


何という重たい言葉





今回でリクルートのDNAは終了

この本を読んできて

この江副浩正という人は本当に素直で率直な人だと思った

しかし、類まれなる、行動力とセンスを持ち合わせていたことがリクルートという会社の成功に繫がったのだろう

現在の若い経営者が企業し

能力のある優秀な若い社員を使いこなし成功を収めている会社の

原点がリクルートにあるように感じた


日本の経営史を語るうえで大きな一つの転換点にある企業ともいえる

21世紀もリクルートのような優秀な人材を活用することに成功した企業が伸びるのは間違いない


来年 最初は

「JAL再建の真実」

個人的には、あれだけの巨大企業があれほどの短時間で立ち直るとは信じがたく

どこに秘密があるのか興味があったのでこの本を選びました







【おまけ】

松井秀樹が引退というニュース

あれほどの選手が引退するにしては

地味な結末だったように思うが

これも人柄が表れているのだろう

しかし



松井が引退とは早いものだという印象

横浜スタジアムで見た

信じられない高さのホームランが思い出される

本当に一本のホームランで入場料に値する選手だったと思う





2012年12月27日木曜日

リクルートのDNA  第八章 早すぎた新規事業 過去の失敗を未来に生かす

ドラッカーは言っている

「変化をコントロールすることはできない。

⇒できるのは先頭に立つことだけである」


しかし先頭に立って成功するには

⇒スタートの時期を正しく判断する必要がある


しかし失敗もマイナスだけではなかった


通信事業で培った能力⇒Fax一斉配信サービスで実を結ぶ


大量に採用したコンピューター技術者⇒現在インターネット事業で活躍



「広告もニュース」がリクルートの原点だった

⇒様々な分野で発展成長を遂げた

広告と記事を峻別した雑誌より

⇒広告を記事にした雑誌の方が元気

現在のリクルート

⇒インターネットビジネスと

私の現役時代になかった多くの情報誌

が伸び⇒売上高収益率30%

リクルートのビジネスモデルはいまだに健在


失敗が本当に失敗かというとそうでもない

やはり

保身に走って

挑戦すべき時に挑戦しなかったこと

必要なリスクをとらなかった事が

長い目で見ると失敗なのだと思う

失敗することで

見えてくることがあり

今まで入ってこなかった情報が入ってくる

事業を長期的に継続するには

身の丈に応じてしっかりリスクを取る必要があるのだと思う


【おまけ】

安倍政権が発足し

心なしか世の中が活気づいて生きたように思う

考えてみれば



この3年間 民主党が政権を握ったことは決して無駄ではなかったと思う

自民党の政治家がこの間必要な休息と努力をして

完璧とはいえないが、新しい自民党になったのでは?




2012年12月26日水曜日

リクルートのDNA  第八章 早すぎた新規事業 タイムシェアリング事業での失敗

大型コンピューターのタイムシェアリング事業でも失敗した。



当時大型コンピューターのリース料は非常に高かった。


⇒昭和59年、神戸製鋼所と合併で

大型コンピュータのタイムシェアリング事業を立ち上げた




IBM3090型機

同機と互換機の富士通360型機を設置


他社への時間貸しを始めたらすぐに借り手がついた


事業はすぐに順調に


⇒ビルも手狭になり他のコンピューターの対応ビルも借りて事業を拡大



アメリカにはこのような会社がいくつかあると聞きスタッフが見学に行った。


⇒日本と昼夜が逆のアメリカで夜間に空いているコンピューターをKDDの通信回線を使って

シェアし合う事業を行えば、コンピューターのコストが下がると考えた


回線の自由化は時間の問題と報道されていた

小さい仕事から始めたが順調だった

事業を拡大しようと、アメリカ、日本にインテリジェントビルを建設した


しかし

回線の自由が遅れ


平成8年回線が自由化されたころには

コンピューターの価格が下がっていた


この事業も、規制緩和のスピードと、コンピューターの技術革新の速さを読み違えた失敗だった。



またまた失敗の話し。

よくよく考えるとリクルートの自由な風土と規制産業とあまり相性が良くないようだ。

しかし、これだけ会社が大きくなり事業が拡大

優秀な社員がどんどん事業を前に進めるような会社では

どこかで、規制の網にかかってしまうのかもしれない




【おまけ】

自民党の党人事が発表

優秀な女性が二名

党三役に

野田さんと高市さん

仲良くやっていけるのか?



火種にならないといいが?

安倍さんは誰かに相談したのだとうか?

外から見ていると危うく見えるほどの派手さがこの党人事からは感じられる。

2012年12月25日火曜日

リクルートのDNA  第八章 早すぎた新規事業 電話事業への進出

当時携帯電話はなく


⇒電話事業の市場は大きかった


主要都市にアクセスポイントを設置

⇒電話交換機を置き、その間をNTTから借りた専用線で接続して

⇒長距離電話の回線のコストを下げた


「36Kを18Kに圧縮」

⇒東京大阪間の回線コストは半分に

最盛期はこの事業に全国で1500名以上の社員

及びほぼ同数の社外の人たちが関わった


通信事業は赤字だったが情報誌事業の収益で埋めた

通信事業で成功すれば

やがて到来する情報化社会でリクルートが覇者になれるとの共通認識

⇒社内は高揚した

平成5年黒字化を達成



それもつかの間

NTTが長距離料金を段階的に引き下げ

⇒黒字は1年限り

平成14年事業から撤退


規制緩和のスピードも遅く

先を読み違えたことが失敗の原因だった


事業の多角化

情報化社会での覇者という誘惑

高揚して結果は失敗

やはり本業の情報誌にもどるしかない

多角化して失敗⇒やはり本業へというのは

どこにでもあるパターン

しかしリクルートでさえいや、勢いのあるリクルートだからこそ

この失敗に陥る危険性が大きい

失敗しないと気が付かない、いや失敗しても気が付かない

やはり、新規事業特にそれが、世の中を変えるかもしれない場合

魅力的だ


【おまけ】

自民党の代議士の顔色をテレビで見ていると

何かをやってくれそうなそんな期待を抱かせる




⇒となると来年は大きく世の中の流れが変化するかもしれない

ここは情報を採り入れて、先を読み違えないようにしないと






2012年12月21日金曜日

リクルートのDNA  第八章 早すぎた新規事業 第二種電気通信事業者第一号

1984年

「中曽根民活」と称された規制緩和で


⇒電気通信事業法が改正

民間企業でも通信事業に参入できることとなった。


DDI企画発足 京セラ稲盛さんよりお誘いを受ける


リクルートの企業風土は役所の許認可事業になじまない

DDI企画は辞退した


⇒第二種電気通信事業へ注力を決める

この事業はNTTの専用回線の料金体系が

大容量の6メガは安く

小容量の128k、256kは高くなっていることに着目

⇒大容量を仕入れ⇒各地に設置したアクセスポイントで小容量の専用回線に切り替えて売り

差益を得るというシンプルなもの



通信事業の勝負の決め手はネットワーク


⇒早期拡大である

⇒「リクルート経由で専用回線を利用すれば、通信費が安くなります」

と顧客の開拓をおこなった




第二通信事業などという言葉は馴染みがないが

なるほどこの時期に通信に関して大きな変化がおこったことがわかる



【おまけ】


日銀もついに重い腰を上げたということか?

選挙の結果が予想以上に

自民党の大勝になったことで

⇒結果的にスイッチが入り

これがいい現象を生み出しているようだ




このままの流れでしばらく行ってほしい。


一部では、金融緩和に関して、疑心暗鬼な報道や

副作用を危ぶむ声もあるが

いつの時代でも

先に進まないより進む方がいい場合が多い。

2012年12月20日木曜日

リクルートのDNA  第八章 早すぎた新規事業 オンライン事業への進出

現在の高収益事業も


⇒いつかは赤字事業になる


⇒新しい事業を立ち上げていかなければならない


将来に向けて今何をすべきか?


「アメリカでは1971年から

センチュリー21

レッドカーペット

ERAなどの不動産仲介会社がフランチャイズで加盟店を延ばしています

私にこの事業をやらせてください」






「リクルートの場合

ホストコンピューターには「住宅情報」に掲載されている中古の売り物件がすべて蓄えられている

それを活用したオンラインサービス事業は他者より有利だからうまくいく」


住宅情報オンラインネットワーク JONを立ち上げた


駅前不動産仲介店に IBMのパソコン5550をリースで設置

⇒仲介点は来客の要望に応じて接続しているリクルートのホストコンピューターから物件のデータを


プリントアウト

この計画に社内は盛り上がった

サービス開始2年後  黒字事業になり祝杯を挙げた

しかし伝送スピードが遅く

Faxに負けてしまい 4年で撤退

今はパソコンも安くなり伝送スピードも格段に速くなった

⇒立ち上げる時期が早すぎ、撤退も早すぎた


なるほど事業には時期が大切という話

早くてもだめ、遅ければもっとだめ

しかし将来に向けて何をすべきか?

との問いかけは最も大切なこと

仮に失敗しても挑戦し続けるしか

⇒維持することですら難しい




【おまけ】

ペーニーオークションというのが問題となっているらしい。

芸能人のブログに

嘘の購入情報や利用情報を掲載して

新規の利用者を増やすというもの



数年前からステルスマーケティングという

意図的に噂を流す手法が使われているという話だったが

まさかここまで露骨とは

今回は違法性があるので問題があるが

合法な情報にもかなりの恣意性が含まれていると考える方がいい。

芸能人自体が、ブログや本人のコメントを含めてマーケティングの道具となっているということか。

しかし、事務所から仕事としてやらされている場合

本人だけを責めるわけにもいかない。