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2011年12月16日金曜日

売れるデザインのしくみ 2 はずれないデザイン戦略を探せ!②

②デザイン戦略の角度とは?ターゲットの深さとは?

ターゲットの角度、深さとは?

あえて特定の人に向けてデザイン戦略を立てたいというなら、当然ターゲットの角度は鋭角になります




ターゲットを広くとる

ターゲットを広くとるマーケティングというと、どうもつまらいデザインを創造される方がいるようなのですが、実際はその逆です。

アップル社、グーグル社はデザインを経営に活かし飛躍したイノベーターであり、そのデザインは広い対象に向けてマーケティングされています。




ターゲットを深く狭くとる

詳細から全体を見ていくプロセスの上で、ターゲットを深く、角度を鋭く取るためにデザインのクオリティを上げていくことをデザイナーは

「デザインを尖らせる」などと言います。

「デザインで尖る」という言葉の裏側には、対象になる種類の人びとを、行動パターンでセグメントしたり、住んでいる場所や思考、タグやクラスタなどのいまどきの形に種別するといいう意味がある、




結果としてターゲットを狭める可能性があります。

決めるのは「あなたが何をしたいか」ということ


行動やデザインが⇒「何をしたいか」「この会社はどういう会社であるか」「どういう方向性に進みたいのか」ですべて決まってくるということ


それは、決めるのではなくもともとあるものを発見することでもある。


今日のお客さんが何故うちを指名してくれたのか、そこにヒントが隠れていると思う。




【おまけ】

イラクからアメリカが撤退した。
無益な戦争だったというのが日本にマスコミの大方の判断だ。

建国以来、ずっと拡張を続けてきたアメリカも大きな転換点に立っているということだろう。




日本も今まで以上に現状を調査分析して、したたかに行動する必要がある。

2011年12月15日木曜日

売れるデザインのしくみ 2 はずれないデザイン戦略を探せ!①

①デザイン戦略の「方位direction」を決める

デザインの方向を決める理由とその方法

マークよりトンマナが重要

そもそも人は詳細ではなく、基本的に「周囲環境を含めた全体」、言い換えれば

「醸し出す雰囲気や世界観」でものを判断しています。





最も大切なものは「アイデンティテイー」であり、それをビジュアルで表現するために

どんなトンマナを使っていくかという戦略の部分なのです。

そのためにはまず「方向」を決めていく必要があります


どっちを向いて歩く

一番大切なことを伝えるには、




大きな方向付けをしておくこと、

詳細な情報は、大きなカテゴリーの中でスムーズに蓄積されていきます。



マーケティングも「小さな事の積み重ね」と「方向性」が重要だということ!!
すぐに効果を出そうと思わない事が重要だ!!






【おまけ】

今年は年末にかけて忙しいせいか、まったく年末という感じがしない。
しかし、数えてみると29日まで働くとして実質営業日は

今日を含めて12日間しかない。



確実に仕事をこなさないと、時間は待ってくれない。






2011年12月14日水曜日

売れるデザインのしくみ 1  もうハズレのデザインを作っている暇はない?!⑥

⑥間違えられてはいけない対象とは?

「差別化のための質問」




『色をどうするか』

『形をどうするか』

『デザインのトンマナをどうするか』 戦略においてすでにディレクションが違う

「不動産ぽいデザインでお願いします」

何を指しているのか?

『ディレクションのことなのか?』
『モチーフのことなのか?』
『カラーマーケティングのことなのか?』


デザインマーケティング⇒他社より秀でた部分をより印象的に魅せるために気持ちを注力すべきもの

『トップランナーなのか?』
『オンリーワンなのか?』
『超地域密着ビジネスなのか?』

クリアになれば可視化への対象がはっきりしてきます





デザインで『ポジショニングをしっかり取る』とは?

経営戦略がよくできている企業

⇒強みがはっきりしている(差別化)

⇒クリエイティブのコンセプトを立てやすい

⇒デザインの発注もはっきりとする

⇒デザインの提案もはっきりする

⇒デザインがマーケティング戦略になる(ポジショニング)




明確なコンセプトがある会社は確かに上手くいっていると思う、しかしこれは実際やってみると意外と難しい。


特に社内でのコンセンサスをまとめることが難しい。リーダーが大切ということになる。



【おまけ】

今月からNHKで「坂の上の雲」の三年目の放送が始まった。

先週は二百三高地での攻防だった。

この戦いは、日露戦争のもっとも大きなターニングポイントとなる戦いだった。

考えてみると、組織の問題や、状況を整理できていない問題などがあり多数の犠牲者を出してしまう。




現代でも同じように情報が整理されていないために無駄な時間が使われているように思う。

本当に追い詰められる前に最も重要なことは何かに気づいて犠牲を厭わず行動するしかない。

今の選挙制度では難しいのかもしれないが。

自分としては「少子化対策+教育の改革」が最も重要なポイントだと思う。

人口問題と教育水準の問題が将来に大きく影響を与えるからだ。

しかし当分は有効な対策が取られそうにない。

2011年12月13日火曜日

売れるデザインのしくみ 1  もうハズレのデザインを作っている暇はない?!⑤

⑤最小コスト最短時間で作る、最強のデザイン戦略とは?


思い切って過去を捨てよう

古き良き80年代後半から90年の初頭、「○○みたいなのいいね!!」はまさに広告発注におけるバブル期の忘れ形見であり、テストマーケティングでさえ追いつかないような現代社会のマーケティングとして、あるべき姿ではありません。





クリエーターやデザイナー、もの作りというものの本質を知っている人は、決してこのような発注はしません。

最初に共通認識を作りゴールをはっきりさせることで、品質やオリジナリティをあげるということと、結果としてコストパフォーマンスを上げるということが同じ方向を向いているということをよく知っているからです。


現状分析と未来想定から作るデザイン戦略

現状分析⇒今の立ち位置を知る





未来想定⇒ゴールを決める

参考資料やどこかの会社のよくできたデザイン見本があなたの会社のデザインのゴールにはならないということをよく覚えておくべきなのです。


家づくりも同じだが、物作り、特に依頼を受けてのモノづくりというのはなかなか理想通りにはいかない。


現状に対する認識の違いや、共通認識の不足は、結果中途半端なモノづくりにつながってしまう。


どうすれば解決できるかだが、結論は単純で「知識と経験を積んで実力を上げること」に尽きるように思う。


【おまけ】

野田総理の支持率が下がってきたらしい。
このままだとまた総理を取り換えることになるのか?

しかし、飽きずに同じことの繰り返しだ。



どうすればこの循環を打ち破ることができるのか?

財政破綻までこの状態が続くのか?

2011年12月7日水曜日

売れるデザインのしくみ 1  もうハズレのデザインを作っている暇はない?!④

④気が付かないうちに、時代の溝にはまってないか?ビューティーサロンのケース

ある美容院の経営者が相談にきました

・非常に勉強熱心
・様々なマーケティング手法を駆使
・自社会社の商品に力をそそぐ
・店舗の拡大に成功





相談内容

「ダイレクトマーケティングの今までの手法が効果がなくなってきてしまった。

お客様にチラシとイメージの違うおしゃれな店と言われた。
マーケティングの方向性が間違ているのではないか?」

「このままでは、売り込むことに積極的なセンスのない美容院というレッテルを張られてしまう」

⇒デザインの見直しを相談に来た



☆成分のよさをどうやって視覚的にマーケティングするのか?

視覚的に、高スペックの商品に見せる手法




①他に(すでに)流通しているものと形状を変える
②異ジャンルの高品質のものと、同じトンマナ(雰囲気)を付ける
③デザインの品質(クラス)そのものを上げる

こうした要素が、一つあるいは二つ以上クリアできていれば、成分のよさや品質の高さは十分なアピールになり、しかも



受け取る側は別の認識

「期待できる気がする」

「他のものとは違う」

「私の好みである」

結果、積極的な売込みとは違う認識で捉えてくれる

具体的には

①ipodが良い例=「今までと違うビジュアル表現」⇒ナンバーワンの法則を満たす

②人は判断する際、ポジショニングで判断することに着目

③ストレートな手段でクラスアップ

結論

①のデザインの変更はコストと時間がかかるので、費用対効果を考えると

「トンマナ」を変更することが効果的




同業他社のホームページを研究していて、やはり雰囲気が随分と会社によって違うようである。
面白いことはアクセス数が直接、契約数、施工数につながっていないことだ。


マーケティングの観点からいえば、自分の会社の方向性と雰囲気「トンマナ」が同じ方向を向いていることが重要なようだ。



【おまけ】

読売新聞の騒動はいったいなんだったのか?



自ら記者会見を開いた清武氏は損多く得なしというところだ、世間の評判もあまりよくなく、

先を読んでいなかった、突発的な行動のような印象を受ける。

待つことが大切だと思うが?待てなかったのか?

コンプライアンスも大事だが、日本社会の場合は「暗黙の了解」=「村の掟」が優先される場合がほとんどなのに。

2011年12月6日火曜日

売れるデザインのしくみ 1  もうハズレのデザインを作っている暇はない?!③

③「マーケティング」と「デザイン」との間に溝を作ってないか

1)お墨付きが重要だった時代

情報化時代ではなかった頃。「知名度」「お墨付き」が何より重要でした。

知名度のために




団体に入り賞を取る
有名なクライアントの仕事をする
メディアに露出する

等、業界内のポジション取りが重要でした。



2)ノンデザイナーがデザインをマネジメントする時代

今、現在のアメリカやネット先進国では、ダイレクトマーケティングのノウハウよりも、デザインチュートリアルのほうが明らかに盛り上がりを見せています。




ノンデザイナーという業界人がデザインをマネジメントしなければならない時代がほんの数年でやってくる




3)デザインだけでなくトータルで考える時代

ダイレクトマーケティングの考え方やワンツーワンマーケティングの手法についても、正しく理解してデザインマーケティングと共存させていくことが必要です。インターネットマーケティングについても然り。




少し勇気がいるかもしれないが、戦略としては絞って狙い撃ちしていくというこれまでにはない新しいやり方が必要です。

ネットだけ、デザインだけ、コピーだけという時代ではないのです。


ダイレクトマーケティング:テレビやCMや新聞広告などのマス広告でない、売手が顧客にダイレクトにアプローチを仕掛けていく手法、通販業者がこれにあたる

インターネットマーケティング:主に検索エンジン対策を主とするキーワードマーケティングなど

ワンツーワンマーケティング:一対多に対し、一対一を前提としたマーケティング全体に対する呼び名、インターネットマーケティングにおけるパーミッションマーケティングなども含まれる


デザイン、商品、マーケティングなどなど、切り離して考えることができない時代になってきた
流れは、物の時代から感性や体験の時代へと移っているように思う。
トータルで満足なものを提供する努力をしないといけない。



【おまけ】

橋下新市長がついに動き出した。

バブル崩壊が1989年。

民間、中小企業中心に改革が始まったのが 1991年





そしてそれから10年 

2001年に金融機関の改革が始まり大再編が行われた

自分としては、民間から銀行(金融機関)の改革が行われるまでに、10年の期間を要したので、

公務員の改革はそれから10年、2011年ころにはじまるのではないかと予想指定していたが、

はたして、大阪の動きが公務員、役所の改革の大きなうねりの始まりとなるか?

一度大きな動きになれば日本中にあっという間に広がるのではないか。今後を楽しみに見つめていきたいと思う。