前回の話では、多数乱戦業界をいかに整理統合していくかというものであった。
今回はそれでも整理統合ができない多数乱戦業界の中でいかに有利な状況を作り出すかとうための戦略である
【1.強力な本社体のもとで分権体制をとる】
本社体制のもとでそのメリットは生かしつつできるだけ分権化し個別の状況に的確に対応する
設備を標準化することで効率を上げる
これは工務店業界でも可能なのでは、本来工務店や建築デザインに携わる人は経営や管理にあまり興味がなく不向きな人が多い。そこで管理部門を共通化しそのもとでそれぞれが半独立した形でそれぞれのブランドを運営するという体制はできるのではないか?
【2.付加価値を高める】
客の喜ぶサービスを付加する
コンセントの内側のコンセントボックスを製造している未来工業という会社はまさにこのパターンで社内全体に「常に考える」とういコンセプトのもとコンセントボックス中心に電気工事に必要な部材に関徹底して工夫と改良を加えて安定した業績を上げている。
【3.製品種類や製品デグメントを専門化】
集中戦略の一種で、製品を絞り込むことにより、仕入れの交渉に強い力を発揮することができ、また顧客からの信頼も得られる。
【4.顧客のタイプで専門化】
これも集中戦略の一種で、うちの会社でもある程度この形をとっている。
基本的に安い住宅、建売住宅、住宅メーカーが提供しているような企画型住宅や安心感を求めているお客を捨て
そこで満足できない顧客にこだわりの住宅と供給し、家作りの満足感を感じてもらえるような方向に進んでいる。
【5.注文のタイプで専門化】
これも集中戦略の一種で、大量生産できる標準品でははく、オーダーメードの商品に集中することで特定の顧客からの支持を得るほうほう。
ゴルフクラブのメーカーなどにこの戦略で生き残っているところもあるのでは?
【6.特定地域に集中】
地場での地域密着で勝負する方法で、従来の工務店はこのタイプがほとんど!!
中小不動産が生き残れるのも特定地域に集中する戦略によるところが大きい
【7.飾りを捨てて裸で勝負】
商品の機能にのみ徹し、そこに必要でないものは一切切り捨て、価格で勝負する。
低価格で結婚式や葬儀を請け負う業種はこのパターンか?
【8.川上に向かって垂直統合】
川上というから、仕入れ先までを自分のものとすることにより効率をあげるということか?
以上の8項目が多数乱戦業界で有利な位置をとり継続的に安定した利益を上げるための戦略である。
自社の得意な分野にひとのまねのできないレベルまで集中することが基本なのだろう。
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