今回は前回の競争企業の戦略の分析に必要なツールとして、マーケットシグナルを取り上げている。
企業におけるシグナルとはマスコミへの発表などである。
シグナルには2種類あると解説している。
一つは正確な発表
もう一つは競合他社に誤った予測を立てさせることで有利な状況を導くためのシグナルである。
値引きや、工場への設備投資を発表することで相手に対し警告を発するのである。
再びラグビーを例にとれば、キックディフェンスの際あえて大きなスペースを空けそのことを敵のスタンドが気がつくことを確認する。
キックの瞬間目が離れたのを見て猛然とそのスペースに走りこむ。有効なカウンターを仕掛ける。
あるいは、蹴ってほしくない場合にあえてスペースを埋め大きなジェスチャーでここへ蹴ってくれといわんがばかりにシグナルをおくる。
当然敵のスタンドはそんな場所には蹴ってこない。
いずれにしろ相手が意図的に知らせたシグナルの意味をどう読み解くかで競争相手の分析が有利にも不利にもつながる。
0 件のコメント:
コメントを投稿