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2013年1月22日火曜日

JAL再建の真実 第二章 最後の社長 西松遥の闘い  社長の危機感を共有しない労働組合

自ら率先して

年俸カットした

西松社長の思いが十分に社内に浸透することはなかった。


特に無理解だったのは労働組合である

⇒「再生中期プラン」の公表から1か月も経たずに事態は表面化した




JALの労組は

その数は8つもあり、会社との対立や組合同士の争いが激しいことで有名だ。


直後の労組で改めて労使対立の深刻さを象徴する


「事件」が起きた


「月に1万5千円のベースアップを掲げ会社側の再建策の柱である

人件費の削減に早くもノーを突きつけたのだった」


組合のひとつ日本航空労働組合は

ホームページで要求のベースとなったアンケートの内容を開示していた

「『実質赤字』の原因は、安全・サービスの低下

商品競争力の低下、役員人事のドタバタ」といった


経営陣への不信の声であふれ、長年のシワ寄せ分を取り返そうという意図が汲み取れた



組合の要求の高さに

「経営と組合はまともなコミュニケーションができているのか?

これでは再建はおぼつかない」

と主力銀行関係者からは不信の声が上がる始末だった。


実態が最後の最後

実際の給与や破産という現実

リストラされた後でないと

つまり現実の痛みがないと

その事実の意味を理解できないのが人の特徴だ

今週の大河ドラマ「八重の桜」の山本覚間の立場もまったく同じだと思う

⇒現実が分かっている人間は最初は少数派に廻らざるを得ない

現在の日本はどうなのだろうか?

財政は本当に大丈夫なのか?

痛みのない現在ではほとんどその危機が実感できない



【おまけ】

大阪の市立高校の体育科の入試を中止という話、

現実には名前だけを変えて入試自体は実施されるようだ

橋下市長の極端な行動を批判する人は多いが、




校内で違法行為が行われそれが常態化している可能性がある以上

弁護士出身の橋下市長としては

うやむやにするわけにはいかなかったのだろう。

結果的に教育委員会と痛み分けのような形になったが、

今後も市長が教育委員会に対して影響力を及ぼせる体制になることが望ましいと思う。

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