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2012年3月23日金曜日

影響力の武器 第四章 社会的証明②

死因は・・・・不明(確かなこと)

一般に自分自身に確信が持てないとき、状況の意味が不明確あるいは曖昧なとき、そして不確かさが蔓延しているとき





⇒わたしたちは他者の行動を正しいものと期待し


⇒それを受容する


しかし、そうした他者も、おそらく同じように社会的証拠を吟味している

⇒集団的無知と呼ばれる面白い現象が起きる





ニューヨークのクィーンズ地区で発生した、よくありそうな殺人事件が物議をかもしだした。

キャサリン・ジェノバーズは声を出す間もなく殺されたのではなかった

⇒長い間、叫び声を上げ、苦しんでおり、いわば公の事件だった

⇒殺人者は35分の間に3回逃げ惑う彼女を襲いついに、そのナイフで助けを求める彼女の叫び声をかき消した

⇒驚くことに、38人の隣人たちはアパートの窓際という安全なところから見ているだけで

⇒警察に電話をかけるこすらしなかった


何故か?

「都会の無関心か?」




⇒「社会的証明の原理」に基づくものではなかったか?

他の人びとの中に手がかりを求めたとき、他の人びとも社会的証拠を探し求めている状況であり

⇒少しもあわてない隣人を見て

⇒その出来事が緊急事態でないと判断してしまう


自動的に廻りの人びとと行動を合わせてしまうことは、緊急事態であっても同じだということか?



【おまけ】

NHKの昨日の番組で、東日本大震災当時の報道について、特別番組をやっていた。

緊急事態を正確に伝え、正確な行動をとらせることがいかに難しいことかがよくわかる内容だった。

緊急であることを必要以上に大げさに伝えればいいようだが、それが日常の災害でも繰り返されると
その報道に慣れてしまう。



政府は混乱、パニックを恐れて、情報を公開することに躊躇したようだが、

本音からいえば、情報は全て明らかにしてほしい

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