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2011年3月8日火曜日

ファイナンシャルマネジメント 1章 財務諸表の解釈

問1 現金主義会計のほうが理解しやすいにもかかわらず、なぜ財務諸表は現金主義でなく発生主義の原則にもとづいて作成されるのか。



自分) 一番わかりやすいのが減価償却で、製造機械の購入代金などをその費用が発生し、支払した期の費用とした場合、正確な損益が表示されているとはいえない。
機械や建物などの費用を一度資産項目に計上し、その期に対応する分だけ減価償却費という形の発生主義で計上したほうが現実の損益の状況を正確に表示しているため。

本の解説) なぜなら、会計担当者にとっての主要な目的は、生み出された現金ではなく、利益を測定することだからである。

つまり会計担当者は現金を生み出すことよりも、利益を企業存続の基礎となる指標であると考えている。

バランスの取れた見方をするならば、長期的に成功する企業は収益力と支払い能力の両方がなければならない。

すなはち、会計上の利益をあげるとともに、期限の到来した請求書の支払を行うための現金を銀行にもっていかなければならない。


したがって、利益とキャッシュフローの両方に気を配るべきである。

個人的な意見)

企業の管理をする場合、発生主義よりも現金主義のほうが優れていると考えている。

その理由としては、

1)だれにもわかりやすいこと

2)ごまかしができないこと

3)具体的に入金もしくは出金したことが、即時に表に反映されるのでリアクションが早くモチベーションを維持しやすいことなど。



京セラの稲盛会長は会社の損益を計算する方法をかなり研究し、優れた管理会計によって現在の

京セラの基礎を築いたといわれている。

稲盛会長は現在JALの経営をしているが、同じように数字の健全性を基礎にしてJALに経営改善を行っているるのだろうとおもわれる。

しかし、そうなるとJALは名前こそ残るかも知れないが、以前のJALとはまったく違った会社になるに違いない。

次回の問題)企業のキャッシュフロー計算書で、営業活動によるキャッシュフローがマイナスであることは、何を意味しているのか。これは悪いことなのか?危険なことなのか?

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