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2011年3月11日金曜日

ファイナンシャルマネジメント1章 問題4

問題)

以下の各取引が企業の財務諸表に与える影響を簡単に説明せよ(取引の前後で資産が負債と株主資本の合計に等しくなければならないことに留意せよ)

1)1000万ドルの新しい建物を購入し、20%の手持ち現金で、80%を銀行の借入で資金調達。

2)1000万ドルの新しい建物を現金で購入

3)1万ドルの買掛金の支払

4)10万ドルの商品の現金販売

5)10万ドルの商品の信用販売



自分)

1)貸借対照表 固定資産の増加 1000万ドル 現金の減少200万ドル 借入金の増加 1000万ドル
 損益計算書  賃料(売上)の増加 支払利息の増加

2)貸借対照表 固定資産の増加 1000万ドル 現金の減少 1000万ドル
 損益計算書 賃料(売上)の増加

3)貸借対照表 現金の減少1万ドル 買掛金の減少1万ドル
 損益計算書 変化なし

3)貸借対照表 商品の減少 現金の増加 10万ドル 自己資本の増加
 損益計算書 売上の増加 原価の増加 利益の増加

4)貸借対照表 商品の減少 売掛金の増加 10万ドル 自己資本の増加
損益計算書 売上の増加 原価の増加 利益の増加

本の解説)

1)純有形固定資産:1000万ドル増加 現金200万ドル減少短期借入金800万ドル増加

2)純有形固定資産 1000万ドル増加 現金 1000万ドル減少

3)現金1万ドル減少 買掛金1万ドル減少

4)現金10万ドル増加 棚卸資産の減少 未払い法人税・株主資本などの勘定の増加を合計すると10万ドル

5)売掛金 10万ドル増加。その他の増減は4)と同じ

(おまけ)賃貸用に不動産を資産として購入する場合、上手に借入金を利用することで、資本の効率を上げることができる 手元に今 2億円あり利回り5%の不動産購入する場合。

 1)その2億円で2億円の不動産を購入する場合 賃料は1000万円

 2)その2億円を頭金に8億円の借り入れを起こし10億円の不動産を購入する場合
                          賃料は5000万円
                          利益は5000万円-支払利息

では2億円に対する利益が大きくなる。

バブルの崩壊や、不動産の下落傾向等々を考慮した場合、自己資金はできれば50%程度がいいのではと考えられる。

今はやりのREITでも資本は概ね50%を超えている。


次回の問題

あなたは不動産投資会社を経営しているものとする。

1年前、会社はある地域の10区画の土地を1区画100ドルで購入した。最近の不動産の評価によると、5つの区画は1区画80万ドルであり、残りの5区画は1区角160万ドルであるという。


 以下それぞれの場合においてこの投資会社の会計上の利益と経済的利益を計算せよ。なお、不動産より得られる収入や税金の支払は無視してよい。

1)会社は今日すべての不動産をその評価価格で売却する。

2)会社はどの不動産も売却しない。

3)会社は値下がりした不動産を売却し、その他は残した

4)会社は値上がりした不動産を売却し、その他は残した

5)不動産管理セミナーから戻った社員が、ある銀行は年度末には購入後に値上がりした不動産を保有し続けるという方針をとっているということを紹介した。

さらに、その方針を取れば、自社も不動産投資活動において損失を計上することがなくなるという。

あなたはこの社員に賛成するか?

賛成または反対の理由は何か?

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