【問題】
全国的なコンピューターによる出会いサービスの会社であるナチュラ・セレクション社には、2000年において、1億6000万ドルの資産と1億2000万ドルの負債がある。
EBITは3500万ドル、支払利息が1000万ドル、税率40%、必要な減債基金の積立金額が800万ドル、そして、年間の配当支払額は発行済株式1000万ドルに対して、40%であった。
1)ナチュラルセッレクション社の以下の比率を計算せよ。
①負債比率
②インタレストガバレッジレシオ
③支払利息・元本ガバレッジ
2)EBITが何%減少すると、次の支払ができなくなるか?
①減債基金の積立
②配当金の支払
【自分の解答】
1)
①負債比率=負債合計/株主資本
=1億2000万ドル/(1億6000万ドル-1億2000万ドル)
=300%
②インタレストガバレッジ=EBIT/支払利息
=3500万ドル/1000万ドル
=3.5倍
③支払利息・元本ガバレッジ=EBIT/(支払利息+(支払元本/(1-税率))
=3500万ドル/(1000万ドル+(1億2000万ドル/(1-0.4)))
=0.16倍
2)
① 減債基金に回せる金額は
(EBIT-1000万ドル)×0.6 である。 これが減債基金に必要な800万ドルと等しくなるときの EBITは
(EBIT-1000万ドル)×0.6=800万ドル
EBIT=(800万ドル/0.6)+1000万ドル
=2333万ドル
3500-2333万ドル=1167万ドル 1167万ドル減少すると減債基金800万ドルの支払が滞り始める
1167万ドル/3500万ドル=33.3%
②年間の配当金は1000万ドルに対し40%であるので、株主資本の40%を配当にまわさなければならない
株主資本は4000万ドルであるので4000万ドル×40%=1600万ドル
(EBIT-1000万ドル)×0.6=1600万ドル
EBIT =3666万ドル
最低36660万ドル以上 のEBITが必要で 4.7%の上昇が必要
【本の解答】
1)
①負債比率=1億2000万ドル/(1億6000万ドル-1億2000万ドル)
=300%
②インタレストガバレッジ=3500万ドル/1000万ドル
=3.5倍
③支払利息・元本ガバレッジ=3500万ドル/(1000万ドル+(800万ドル/(1-0.4)))
=3500万ドル/2330万ドル
=1.5倍
2)
①支払利息・元本ガバレッジが1.0倍になるEBITの減少率は、
(3500万ドル-(1000万ドル+800万ドル/(1-0.4)))/3500万ドル=
=(3500万ドル-2330万ドル)/3500万ドル
=33.4%
②配当金支払ができなくなるEBITの減少率は
(3500万ドル-(1000万ドル+(0.4×1000万ドル)/(1-0.4)))/3500万ドル
=(3500万ドル-3000万ドル)/3500万ドル=14.3%
【次回の問題】
次のページのデータに基づき、貸借対照表を完成せよ(すべての売上高は信用販売で、比率は365日として計s何されており、仕入債権回転期間も売上高を用いて計算していると仮定する)。
売掛債権回転期間 30日
手元流動比率 2日
流動比率 1.7倍
在庫回転率 6回
仕入債権回転期間 18日
〈資産の部〉
現金 100,000ドル
売掛金 800,000ドル
棚卸資産 ( )
流動資産合計 ( )
純固定資産 ( )
資産合計 4,500,000ドル
〈負債及び株主資本の部〉
買掛金 ( )
短期借入金 ( )
流動負債合計 ( )
長期負債 ( )
株主資本 ( )
負債及び株主資本合計 ( )
【おまけ】
原発事故が、レベル7になり、東電社長の記者会見でもはっきりとした見通しがでず、どうなるのかとおもっていたが、
予想以上に株式市場が安定しているのを見ると、市場は事態の収束を予想しているようだ。
一般的に、リスクがある市場関係者の調査の方が、報道関係者より、正確な見通しを立てている可能性が高いとすれば、
安心してよいのでは!! と思うようになった
4月いっぱいで、余震も終わり、原発の収束の見通しも立ってくれればありがたい。
そうあることを祈って今日の株式市場を見てみたい。
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