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2011年4月14日木曜日

ファイナンシャルマネジメント2章 問題10

【問題】

全国的なコンピューターによる出会いサービスの会社であるナチュラ・セレクション社には、2000年において、1億6000万ドルの資産と1億2000万ドルの負債がある。

EBITは3500万ドル、支払利息が1000万ドル、税率40%、必要な減債基金の積立金額が800万ドル、そして、年間の配当支払額は発行済株式1000万ドルに対して、40%であった。




1)ナチュラルセッレクション社の以下の比率を計算せよ。


  ①負債比率

  ②インタレストガバレッジレシオ

  ③支払利息・元本ガバレッジ

2)EBITが何%減少すると、次の支払ができなくなるか?


  ①減債基金の積立

  ②配当金の支払

【自分の解答】

1)
①負債比率=負債合計/株主資本
       =1億2000万ドル/(1億6000万ドル-1億2000万ドル)
       =300%

②インタレストガバレッジ=EBIT/支払利息
            =3500万ドル/1000万ドル
            =3.5倍

③支払利息・元本ガバレッジ=EBIT/(支払利息+(支払元本/(1-税率))

                =3500万ドル/(1000万ドル+(1億2000万ドル/(1-0.4)))

                =0.16倍

2)
  ① 減債基金に回せる金額は
    (EBIT-1000万ドル)×0.6 である。 これが減債基金に必要な800万ドルと等しくなるときの     EBITは

    (EBIT-1000万ドル)×0.6=800万ドル

          EBIT=(800万ドル/0.6)+1000万ドル

             =2333万ドル

      3500-2333万ドル=1167万ドル 1167万ドル減少すると減債基金800万ドルの支払が滞り始める   

     1167万ドル/3500万ドル=33.3% 


②年間の配当金は1000万ドルに対し40%であるので、株主資本の40%を配当にまわさなければならない

株主資本は4000万ドルであるので4000万ドル×40%=1600万ドル

  (EBIT-1000万ドル)×0.6=1600万ドル

             EBIT =3666万ドル

              最低36660万ドル以上 のEBITが必要で 4.7%の上昇が必要


【本の解答】

1)

①負債比率=1億2000万ドル/(1億6000万ドル-1億2000万ドル)

       =300%

②インタレストガバレッジ=3500万ドル/1000万ドル

           =3.5倍

③支払利息・元本ガバレッジ=3500万ドル/(1000万ドル+(800万ドル/(1-0.4)))

                =3500万ドル/2330万ドル

                =1.5倍

2)

①支払利息・元本ガバレッジが1.0倍になるEBITの減少率は、

(3500万ドル-(1000万ドル+800万ドル/(1-0.4)))/3500万ドル=

=(3500万ドル-2330万ドル)/3500万ドル

=33.4%

②配当金支払ができなくなるEBITの減少率は


(3500万ドル-(1000万ドル+(0.4×1000万ドル)/(1-0.4)))/3500万ドル

=(3500万ドル-3000万ドル)/3500万ドル=14.3%


【次回の問題】


次のページのデータに基づき、貸借対照表を完成せよ(すべての売上高は信用販売で、比率は365日として計s何されており、仕入債権回転期間も売上高を用いて計算していると仮定する)。


   売掛債権回転期間     30日
   手元流動比率        2日
   流動比率          1.7倍
   在庫回転率         6回
   仕入債権回転期間    18日


〈資産の部〉
   現金              100,000ドル
   売掛金             800,000ドル
   棚卸資産          (        )
   流動資産合計       (        )
   純固定資産        (         )
  資産合計           4,500,000ドル

〈負債及び株主資本の部〉
   買掛金          (         )
   短期借入金        (         )
   流動負債合計       (         )
   長期負債         (          )
   株主資本         (          )
   負債及び株主資本合計  (        )


【おまけ】

原発事故が、レベル7になり、東電社長の記者会見でもはっきりとした見通しがでず、どうなるのかとおもっていたが、

予想以上に株式市場が安定しているのを見ると、市場は事態の収束を予想しているようだ。

一般的に、リスクがある市場関係者の調査の方が、報道関係者より、正確な見通しを立てている可能性が高いとすれば、

安心してよいのでは!!   と思うようになった


4月いっぱいで、余震も終わり、原発の収束の見通しも立ってくれればありがたい。

そうあることを祈って今日の株式市場を見てみたい。

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