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2011年4月26日火曜日

ファイナンシャルマネジメント3章 問題9

【問題】

トイズ4キッズ社はプラスチック製玩具メーカーである。

生産と販売は季節によって大きく変動する。




次ページの表は、2000年度の外部資金調達必要額を示した、四半期ごとの財務予測である。

仮定は大括弧で記載した。


1)第1及び第2四半期の法人税がマイナスであることは、どのようなことを意味しているか?


2)第1及び第2四半期の現金残高が、必要最低残高の20万ドルより多いのはなぜか。これらの数値はどのように計算されたのか?


3)予測の一番下に示されている「外部資金調達必要額」はどのように、計算されたのか?


4)トイズ4キッズ社が、予測で示された外部資金調達必要額を借り入れることは可能か?






【自分の解答】

1)法人税がマイナスということは税引き前利益がマイナスということで、税金がマイナスになり還付金が発生する可能性があるということ。実際は1年の決算で税金が計算されるため相殺される。

2)現金が最低20万ドルを超えている分は手元現金に余剰金が発生していることを意味している。
長期的に余剰金が発生する場合は運用の必要があるが、近いうちに支払が発生する予定があるのっで余剰金を持っているものと考えられる。

3)予想貸借対照表の資産合計と負債合計の差額分による

4)通期での利益はプラスが予想されているので、この予測が正しければ借り入れは可能である。


【本の解答】

1)法人税のマイナスは、未払い法人税が減少したことを意味する。仮に同社が前期に法人税を払っていたならば、それらに対する還付を申告することができる。

2)第1から第2四半期の現金残高が必要最低額をうわまわっているのはこれらの四半期に余剰資金をもっているからである。これらの期間の現金残高は次のように決定される。まず、現金を最低額にすると外部資金調達必要額がマイナスになることに着目する。次に外部資金調達必要額をゼロとして、資産合計と負債及び株主資本合計が一致するように現金残高を決定する。

3)外部資金調達必要額がゼロより大きいときには資産合計と負債及び株主資本合計が一致するように外部資金調達額を決定する。

4)トイズ4キッズ社は簡単に借入を行うことができるbはずである。同社は売掛金が240万ドルに達する第3四半期と約400万ドルに達する第4四半期にのみ資金が必要になる。

【次回の問題】

前問に引き続き、トイズ4キッズ社に関する設問である。

同社の生産担当マネージャーは、季節変動に合わせて玩具を生産するのは非効率的であると長年主張している。

彼女は年間を通して平準化生産を行うことにし、後半の2四半期におけるピークの需要を満たせるように、

最初の2四半期に在庫を積み上げるべきであると考えている、

平準化資産に移行することによって、同社の売上原価比70%から65%に落とすことができると、彼女は考えている。

1)平準化生産を行う場合の予測財務諸表を作成しなさい。

予測するにあたり、四半期ごとの買掛金は2000年度の平均四半期売上高の10%と仮定する。

四半期ごとの在庫を見積もるには、以下の二つの計算式を用いなさい

期末棚卸資産=期首棚卸資産+四半期の製造原価-四半期売上原価

四半期の製造原価=年間売上原価の1/4

2)季節生産から平準化生産に移行することにより、年間の利益にどのような影響を及ぼすか?

3)この移行は、同社の期末棚卸資産にどのような影響を及ぼすか?

また外部資金調達必要額に対してはどうか?




【おまけ】


原発事故の記者会見が、東京電力と保安院で一本化された。『チェックする側とチェックされる側で、共同の記者会見をすること』や、




『記者会見の内容が、事故直後の対応についてだけで、国民が一番知りたい情報が提供されていない』など批判も多いが、


自分としては前向きに評価したい。少しずつでも改善する姿勢が示されたことが何より重要で


この調子で改善が進めば事故の見通しも近日中にはっきりしてくるだろう。


復興計画についても、批判を恐れず、どんどん改善すればいいと思う!!

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