【問題】
ついにこの本の最終問題である。
メイフェアモード社の4年間の予測は次のとおりである。
2002 2003 2004 2005
フリーキャッシュフロー -85 -32 62 66
1)2001年末におけるメイフェア者のFMVを推定せよ。2005年以降は、EBITは2億1000万ドルを維持し、減価償却と設備投資は同額で推移し、運転資本の増減はない。WACCは14%で、税率は40%である。
2)発行済株式数が5000万株 、有利子負債の市場価値が3億ドルとして株価を推定せよ。
3)別のターミナルバリューを考える。下記の場合におけるメイフェア社の株価を推定せよ。
①2002~2005年のフリーキャッシュフローは上記と同じ
②EBITは2005年で2億1000万ドルで、年率4%で永続的に成長sうる。
③EBITの永続的な成長を支えるために2006年の設備投資は減価償却費を2000万ドル上回り、
その増加額は年率4%で永続的に成長しうる。
④同様に2006年の運転資本は1000万ドルの増加となり、その増加額は年率4%で永続的に成長する。
4)第3のターミナルバリューを考える。2001年末のメイフェア社の適正な株価を推定せよ。
①2002年~2005年のフリーキャッシュフローは上記と同じ。
②有利子負債の市場価値は2005年までに一定で3億ドルで有利子負債の利率は10%である。
③2005年末にメイフェア社は成熟段階に入り、
株式は2005年度の純利益の一般的なPERで取引されるとする。この際、PERは24倍を使う。
【自分の解答】
手におえないので、本の解答のみを掲載する
【本の解答】
1)FMV=PV{2002~2005年のFCF}+PV{ターミナルバリュー}
PV{2002~2005年のFCF}=-1823万ドル
ターミナルバリュー=EBIT×(1-税率)/0.14=1億2600万ドル/0.14=9億ドル
PV{タミナルバリュー}=9億ドル×0.592=5億3280万ドル 合計すると FMV=5億1457万ドル
2)株主資本のFMV=(5億1457万ドル-3億ドル)÷5000万株
=1株当たり4.29ドル
3)タミナルバリュー=2006年のFCF÷(0.14-0.04)
2006年のFCF=2億1000万ドル×1.04×(1-0.40)-2000万ドル-1000万ドル=1億0104万ドル
したがって
ターミナルバリュー=1億0104万ドル÷0.10=10億1040万ドル
ターミルバリューの現在価値=5億9816万ドル
企業のFMV=-1823万ドル+5億9816万ドル
=5億7993万ドル
株あたりのFMV=(5億7993万ドル-3億ドル)÷5000万株
=5.6ドル
4)ターミナルバリュー=株主資本の価値+有利子負債の価値
株主資本の価値=24×2005年の純利益
=24×(2億1000万ドル-0.10×3億ドル)×(1-0.40)=25億9200万ドル
タミナルバリュー=25億9200万ドル+3億ドル=28億9200万ドル
ターミナルバリューの現在価値=17億1206万ドル
したがって、
2001年末における企業のFMV=-1823万ドル+17億1206万ドル
=16億9283万ドル
株価=(16億9383万ドル-3億ドル)÷5000万ドル=27.88ドル
【おまけ】
ファイアナンシャルマエンジメントを読破して、思うことは 結構きつかったということ。
わかるわからないは別にして、一冊の本に3ケ月以上付き合うことは精神的にきつかった。
今後は反省として、長くても2ケ月 できれば1冊 1ケ月程度で処理できるボリュームにしようと思う。
ファイナンスの問題も避けては通れないので、ここでこの本(ファイナンシャルマネジエメント)に出会えたことは悪くはなかった。
いづれにしても、これでまた新たな気持ちで次の本に挑むことができる。
次は今話題になっている ドラッカーのマネジメントを取り上げてみたい。
経営に関する本としてはやはり避けては通れないと思うので。
0 件のコメント:
コメントを投稿