このブログを検索

2011年7月1日金曜日

ファイナンシャルマネジメント9章 問題7(最終問題)

【問題】

ついにこの本の最終問題である。



メイフェアモード社の4年間の予測は次のとおりである。

             2002     2003    2004    2005
フリーキャッシュフロー     -85      -32     62      66

1)2001年末におけるメイフェア者のFMVを推定せよ。2005年以降は、EBITは2億1000万ドルを維持し、減価償却と設備投資は同額で推移し、運転資本の増減はない。WACCは14%で、税率は40%である。

2)発行済株式数が5000万株 、有利子負債の市場価値が3億ドルとして株価を推定せよ。

3)別のターミナルバリューを考える。下記の場合におけるメイフェア社の株価を推定せよ。

   ①2002~2005年のフリーキャッシュフローは上記と同じ

   ②EBITは2005年で2億1000万ドルで、年率4%で永続的に成長sうる。

   ③EBITの永続的な成長を支えるために2006年の設備投資は減価償却費を2000万ドル上回り、

    その増加額は年率4%で永続的に成長しうる。

   ④同様に2006年の運転資本は1000万ドルの増加となり、その増加額は年率4%で永続的に成長する。

4)第3のターミナルバリューを考える。2001年末のメイフェア社の適正な株価を推定せよ。

  ①2002年~2005年のフリーキャッシュフローは上記と同じ。

  ②有利子負債の市場価値は2005年までに一定で3億ドルで有利子負債の利率は10%である。

  ③2005年末にメイフェア社は成熟段階に入り、
   株式は2005年度の純利益の一般的なPERで取引されるとする。この際、PERは24倍を使う。

【自分の解答】

手におえないので、本の解答のみを掲載する


【本の解答】

1)FMV=PV{2002~2005年のFCF}+PV{ターミナルバリュー}
     PV{2002~2005年のFCF}=-1823万ドル

ターミナルバリュー=EBIT×(1-税率)/0.14=1億2600万ドル/0.14=9億ドル

PV{タミナルバリュー}=9億ドル×0.592=5億3280万ドル 合計すると FMV=5億1457万ドル





2)株主資本のFMV=(5億1457万ドル-3億ドル)÷5000万株

            =1株当たり4.29ドル




3)タミナルバリュー=2006年のFCF÷(0.14-0.04)


2006年のFCF=2億1000万ドル×1.04×(1-0.40)-2000万ドル-1000万ドル=1億0104万ドル

したがって

ターミナルバリュー=1億0104万ドル÷0.10=10億1040万ドル


ターミルバリューの現在価値=5億9816万ドル


企業のFMV=-1823万ドル+5億9816万ドル

=5億7993万ドル

株あたりのFMV=(5億7993万ドル-3億ドル)÷5000万株


=5.6ドル

4)ターミナルバリュー=株主資本の価値+有利子負債の価値

株主資本の価値=24×2005年の純利益
=24×(2億1000万ドル-0.10×3億ドル)×(1-0.40)=25億9200万ドル

タミナルバリュー=25億9200万ドル+3億ドル=28億9200万ドル
ターミナルバリューの現在価値=17億1206万ドル

したがって、

2001年末における企業のFMV=-1823万ドル+17億1206万ドル
=16億9283万ドル
株価=(16億9383万ドル-3億ドル)÷5000万ドル=27.88ドル


【おまけ】

ファイアナンシャルマエンジメントを読破して、思うことは 結構きつかったということ。

わかるわからないは別にして、一冊の本に3ケ月以上付き合うことは精神的にきつかった。

今後は反省として、長くても2ケ月 できれば1冊 1ケ月程度で処理できるボリュームにしようと思う。

ファイナンスの問題も避けては通れないので、ここでこの本(ファイナンシャルマネジエメント)に出会えたことは悪くはなかった。

いづれにしても、これでまた新たな気持ちで次の本に挑むことができる。



次は今話題になっている ドラッカーのマネジメントを取り上げてみたい。

経営に関する本としてはやはり避けては通れないと思うので。


0 件のコメント:

コメントを投稿